2023年3月1日、世界中から愛された漫画家、鳥山明先生が急性硬膜下血腫のためこの世を去りました。「DRAGON BALL」や「Dr.スランプ」など、数々の名作を生み出した鳥山先生の訃報は、日本のみならず世界中のファンに衝撃と悲しみを与えました。
そんな中、鳥山先生への感謝と追悼の思いを表す、グローバルな企画が立ち上がりました。「DRAGON BALL」の名シーンである「元気玉」にちなみ、世界各地のファンが一斉に先生に思いを送るという壮大な試みです。
発端となったのは、アルゼンチンのファンによる呼びかけでした。3月10日、首都ブエノスアイレスには約3万人ものファンが集結し、一斉に両手を挙げて鳥山先生に「元気玉」を送りました。この動きは瞬く間に南米各国に広がり、ファンの間で大きな盛り上がりを見せました。
そして3月20日、「地球丸ごと世界同時に元気玉!」という企画が実現しました。この日は、北半球では春分の日、南半球では秋分の日にあたり、太陽が地球を二等分する特別な日。また、アニメ「DRAGON BALL」が毎週水曜日に放送されていたことに由来し、この日時が選ばれました。
日本時間の21時、世界中のファンが一斉に1分以上両手を挙げ、鳥山先生に「元気玉」を捧げました。まさに作中の名シーンを地球規模で再現するかのような、感動的なイベントとなりました。
鳥山先生の作品は、国境を越えて多くの人々を魅了し、勇気と希望を与え続けてきました。今回の企画は、先生への感謝と尊敬の念を表すとともに、世界中のファンの絆を再確認する機会となったことでしょう。
鳥山明先生の偉大な功績と、その作品が世界中の人々の心に残し続ける影響力。それは、まさに「DRAGON BALL」の持つ無限の可能性と希望を象徴しています。先生が築いたクリエイティビティの遺産を礎に、私たち一人一人が新たな挑戦を続けていく。それこそが、鳥山先生への最大の追悼になるのではないでしょうか。