スタートアップ界隈で投資家情報の透明性を高めることの重要性が認識されつつある昨今、栗島祐介氏（@kurishi1204）が公開した「ラウンド別の国内アクティブな投資家リスト」が注目を集めています。
栗島氏は、HAKOBUNEのFounding Partnerを務める人物。早稲田大学商学部卒業後、三菱UFJ投信を経て、2014年よりVilingベンチャーパートーナーズCEOとして教育領域特化のシード投資を行うと同時にレガシー領域の起業家コミュニティを創設し、日本最大級のスタートアップコミュニティにまで育成しました。2016年11月には起業家コミュニティをMBOし、プロトスター株式会社を設立。起業家・投資家の情報検索サービスStartupListなど多数の事業立ち上げを経験した後、2022年5月にHAKOBUNEを設立しています。
そんな栗島氏が自身のTwitterアカウントで以下のように投稿しました。
【情報共有】投資家がどのラウンドで、どんな領域に投資をしているか分からないという問題を解消すべく、公開情報をもとに「ラウンド別の国内アクティブな投資家リスト」を作りました。多くのスタートアップにお渡ししたく、RTいただいた方に先んじてリストをお渡しします！
ここ3年間で2件以上投資をしている先に限定するとPre-Seed・Seedで121社、PreA 110社、A 149社、B 132社、C 51社、D以降 30社でした。
Pre-Seed・Seed、PreA、A以降で顔ぶれが大きく異なっており特色が明確にでています。SeedはやはりEast Venturesさんが圧倒的に多く、PreAはSMBCベンチャーキャピタル、それ以降は三菱UFJキャピタルさんが大きくシェアを占めているようです。
さらに、リスト（Googleスプレッドシート）へのリンクも公開されました。
【全体公開】ラウンド別のアクティブなVC/CVCリスト（複製可ver）。予想以上の反響で個別対応のキャパが厳しい& Xに怒られているので公開してしまいます！自由に活用くださいませ。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1ynb1gm2Q0WncXms_gmnj0jb7qUDpUGaqQMLZ11DjL4w/edit?usp=sharing…多くの起業家さんに届くと良いので、よければ周りの方に引き続き広めていただけますと本望です
このリストでは、ここ数年の投資実績をもとに、Pre-Seed・Seedで121社、PreAで110社、Aラウンドで149社、Bラウンドで132社、Cラウンドで51社、D以降で30社のアクティブな投資家が挙げられています。段階的に顔ぶれが変わっていく様子が手に取るようにわかります。
Seedラウンドの雄、East Venturesをはじめ、PreAではSMBCベンチャーキャピタル、それ以降は三菱UFJキャピタルが存在感を示しているようですね。各ラウンドで主要プレイヤーが明確になっているのは、スタートアップにとって資金調達の指針となるでしょう。
CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち編集部コメント
我々編集部としても、こうした情報公開の流れが加速することを期待しています。スタートアップエコシステムの発展のためには、起業家と投資家双方にとってWin-Winな関係性の構築が不可欠です。引き続き、挑戦者たちの応援団として、HAKOBUNEをはじめとした先駆者の皆様の活動を見守っていきたいと思います。透明性の高い、フェアな勝負ができる土壌づくりを。CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち編集部も微力ながら貢献してまいります。
栗島祐介氏、貴重な情報のご提供、ありがとうございました。周りの方々へのシェアも呼び掛けていただき、この取り組みの輪がさらに広がることを祈念しております。スタートアップの皆様の熱い挑戦に幸多からんことを。CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち編集部一同、エールを送ります！
コメントを残す