インパクト投資エコシステム構築に向けた、一般社団法人ImpactShareの設立

インパクト投資の本格化に伴い、グローバルなインパクト投資情報を提供してきたニュースレター「ImpactShare」が、その発展により一層貢献すべく一般社団法人化しました。代表理事の須藤奈応氏を中心に、海外を拠点にインパクト投資の実践に取り組むメンバー3名が主宰となり、社会課題をビジネスで解決するプロジェクトやビジネスが持続的に活動を続けられるよう、必要な資金や支援を受けられるエコシステム構築を目指します。

世界のインパクト投資残高が1兆1640億ドル、日本でも5兆8480億円に達する中、インパクト投資の理解を広げ、実践者を増やし、エコシステムの拡大・深化が求められています。ImpactShareは、最先端の情報が理解しやすい形で共有されていない課題に着目し、国外の関連トピックを日本語で分析・発信してきました。今後は一般社団法人として、さらなる情報発信と実践者間の学び合いの場を提供していきます。

ImpactShareがこれまで扱ってきた主なテーマは、

1)インパクト投資の基礎

2)インパクトスタートアップ・企業の取組み

3)インパクト投資家の実践例

4)業界動向など。

各メンバーの専門性とネットワーク、知見を活かし、インパクト・エコシステムの発展に貢献していく方針です。

『CHALLENGER』金融ビジネス編集部 コメント

各界のプロフェッショナルが結集し、日本におけるインパクト投資のエコシステム構築に乗り出したImpactShare。海外の最先端事例の紹介や実践者同士の交流を通じ、社会課題解決型ビジネスへの理解を広げ、必要な資金や支援が届く仕組みづくりを進めていく。日本企業の新たな価値創造とグローバルな課題解決の同時達成に向け、大いに期待したい。

『CHALLENGER』ESG・サステナビリティ編集部 コメント

インパクト投資は、ESG投資をさらに一歩進め、ビジネスを通じて社会的インパクトの創出を目指すもの。世界と比べ日本ではまだ浸透が進んでいないが、ImpactShareのような専門家集団による普及・啓発活動は、日本企業のサステナビリティ経営の発展に大きく寄与するだろう。環境・社会課題の解決とビジネスの両立を目指す挑戦に注目していきたい。

ImpactShareは今後、一次情報に基づく発信を強化するため、オンライン・オフラインを掛け合わせたセミナーシリーズ「ImpactShare INSIGHT」を開催。初回は4月16日、英国のインパクト投資ファンド勤務の城守鈴果氏を迎え、現地の最新動向を紹介します。

また、コントリビューター制を本格導入。ベンチャーキャピタリストやコンサルタントなど多様なバックグラウンドを持つメンバーが、主宰陣とともにインパクト投資の調査・分析を行い、各トピックへの理解を深めていきます。

日本におけるインパクト投資の健全な発展のため、ImpactShareの動向から目が離せません。私たち『CHALLENGER』編集部も、引き続きインパクト・エコシステム形成の歩みを追っていきます。

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