地域のストーリーを承継し、次の世代へ紡いでいくことをミッションに掲げ、第三者事業承継による地域企業の引き受けや合宿型ビジネスプランコンテスト「ロカビズ」の運営などを手掛ける、宮崎県宮崎市のLocal Local株式会社(代表取締役CEO:石橋孝太郎氏)は2024年4月10日、経営体制の強化と事業成長の加速を図るため、代表取締役COOとして江本侑太氏が就任し、共同代表取締役体制に移行したことを発表しました。
江本侑太新COOは、「2020年10月に取締役として参画して以来、宮崎県での焼酎バーの立ち上げやCBD含有レモンリキュール『Remoon』、全国の酒蔵に眠る秘蔵酒を厳選する焼酎ボトラーズブランド『HITOYO』といったアルコールブランドの立ち上げ等、様々な事業を管掌してまいりました」と振り返ります。
「参画した当初を振り返ると、元々は私の故郷にて祖父が営んでいた町工場の事業承継課題に直面し、自分自身も地域から失われてはならない産業を承継するために尽力したいという思いが代表の石橋と合致し、参画を決意しました。最初に承継させていただいた焼酎酒販店から展開した、焼酎業界の課題解決はもちろん、その他の日本が誇るべき産業を次世代へと承継し続けるために、全力で邁進してまいります」と抱負を述べています。
同社は2019年3月の設立以来、酒造メーカーが直面する課題解決のため共同開発したRemoonや、ミシュラン星獲得レストランでペアリングメニューや食後酒として採用されるまでに成長したHITOYOなど、地域産業の歴史を継承しつつ新たな価値を生み出す取り組みを続けてきました。今回の共同代表体制への移行により、「これまでのLocal Localの強みはそのままに、事業と組織のさらなる拡大を見据え」(同社リリースより)、今後の成長が期待されます。
【編集部コメント】
・事業開発部門:日本酒やウイスキーの人気を牽引してきたように、CBD入りリキュールで新たな市場を開拓したRemoonや、秘蔵酒の魅力を国内外に発信するHITOYOなど、常に先駆的なブランディングで業界をリードしてきた点を高く評価。江本COO加入により、更なる革新的な挑戦に弾みがつくだろう。
・地方創生部門:地域企業の第三者承継による産業基盤の維持・強化と、ロカビズによる地域の新たな担い手の発掘・育成を両輪で推進する独自のアプローチは秀逸。地方の人材流出や高齢化による事業継続の危機に処方箋を示す、ロールモデル的存在としてLocal Localの果たす役割に注目したい。
・編集長:創業から5年というスピード感で事業基盤を確立し、今回の経営体制強化に至ったLocal Localの推進力には目を見張るものがある。地域の歴史を継承し、雇用を生み出し、次の世代へバトンをつなぐ。その崇高なミッションを体現する若き共同代表の石橋CEO・江本COOの更なる飛躍に期待せずにはいられない。業界の殻を破る挑戦が、地方創生という難題にどんなインパクトを与えるのか。我々編集部としても引き続き注視していく所存である。
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