光通信グループが、プレシードステージのスタートアップ企業を対象とした新たなベンチャー支援プログラム「HIKARI Venture Support Program」を立ち上げました。同プログラムでは、資本業務提携を通じて、営業支援やノウハウ提供、ビジネス情報の提供など、光通信グループが長年にわたって培ってきた経営リソースを惜しみなく提供し、起業家の挑戦をバックアップしていきます。[^1]
具体的な支援メニューとしては、まず光通信グループの全国数百万人の個人顧客、百数十万社の法人顧客に対して、スタートアップ企業の商材を販売することができます。中でもサブスクリプション型ビジネスモデルの商材やウェブサービスの拡販に注力していくとのことです。[^1]
また、独自の販路や営業手法を持つスタートアップ企業に対しては、法人・個人向けの電力小売りや宅配水、オフィスソリューションなど、光通信グループの幅広い商材を提供。双方の強みを掛け合わせることで、多彩な連携を模索していく方針です。[^1]
さらに、光通信グループの長年の人脈を活かし、スタートアップ企業が必要とするCXO人材の派遣・紹介も行います。経営のプロフェッショナルを支援という形で送り込み、資本業務提携をより多面的な形で展開していくことを目指します。[^1]
資金調達面に関しては、ベンチャーキャピタルやコーポレートベンチャーキャピタルの紹介など、スタートアップ企業の資金ニーズに幅広く対応。光通信グループはこれまでに100社以上のスタートアップ企業に出資しており、うち7社がIPOを果たしています。[^1]
現時点で、同プログラムを通じて支援を行っているスタートアップ企業としては、建設業向け職人マッチングサービス「ケンカツ」を運営する株式会社ケンカツ、法人と会計/税理士のマッチングサービス「会計税務君」を手掛けるHuberitus株式会社、クラウド勤怠管理サービス「打刻Keeper」を提供する株式会社e-webなどが挙げられます。[^1]
[^1]: 光通信グループのウェブサイト「HVSP HOME」より引用。https://www.hikari.co.jp/hvsp/index.html
CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち テクノロジー&ベンチャー編集部より
光通信グループの新たなベンチャー支援プログラムの立ち上げは、国内スタートアップエコシステムにとって心強いニュースではないでしょうか。大企業が持つ豊富なリソースとノウハウを フルに活用し、志高い起業家の挑戦を資金面だけでなく営業や人材など多岐にわたって支援していく姿勢は素晴らしいと思います。
このような取り組みを通じて、イノベーティブなビジネスが数多く生まれ、日本のスタートアップシーンがより一層活性化していくことを期待したいですね。スタートアップ企業と大企業がwin-winの関係を築き、ともに成長していける未来が訪れることを願っています。
CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち 経済・ファイナンス編集部より
ベンチャー企業への投資は、高いリターンを狙える一方でリスクも小さくない分野だと認識しています。そんな中、光通信グループのように長年にわたってスタートアップ支援のノウハウを蓄積してきた企業が、本格的なベンチャー支援プログラムを始動させることの意義は大きいのではないでしょうか。
特に、資金調達のサポートだけでなく、営業支援やCXO人材の派遣など、ハンズオン型の支援を行っていく点は注目に値すると感じました。単なる投資家としてではなく、真のパートナーとしてスタートアップ企業に寄り添い、ともに成長していこうとする姿勢が印象的です。
日本の大企業とベンチャー企業の関係性が、新たなステージに入りつつあるのかもしれません。プログラムのさらなる展開と、支援を受けたスタートアップ企業の今後の成長ぶりから目が離せませんね。
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