スターティアホールディングス株式会社（本社：東京都、代表取締役社長：本郷秀之、証券コード：3393）は、2024年8月14日付けで、株主管理プラットフォームを提供する株式会社ウィルズ（本社：東京都、代表取締役：杉本光生、証券コード：4482）と業務提携契約を締結しました。今回の提携により、生成AIを活用した海外IR動画制作サービスがさらに強化され、ウィルズのIR-naviプラットフォームを通じて、海外の機関投資家へのリーチが実現します。
この提携により、スターティアホールディングスが制作する決算説明の海外IR動画は、ウィルズのIR-naviを通じて、グローバルに100,000名を超える機関投資家に配信されることが可能となります。これは、上場企業が効率的にグローバルな投資家層に情報を届けるための大きな進歩であり、海外機関投資家と国内機関投資家の間に存在する情報格差の是正に貢献します。
提携内容の詳細
スターティアホールディングスとウィルズの提携内容は次の通りです。
- IR-naviシステムの提供: スターティアホールディングスが提供するIR動画制作サービスの顧客に対して、ウィルズのIR-naviシステムを活用して、効率的な動画配信を実現します。
- 海外機関投資家へのリーチ: ウィルズのIR-naviシステムを通じて、制作されたIR動画を海外機関投資家に向けてプッシュ型で配信し、その視聴を促進します。
- 販売協力: 両社が相互に顧客紹介を行い、営業協力体制を強化します。また、販売代理としても相互にサポートします。
これにより、上場企業が生成AI技術を活用し、短期間で低コストな海外IR動画の制作を可能にしつつ、投資家とのコミュニケーションをより強固にすることが期待されます。
生成AIを活用したIR動画制作サービスの特長
今回のサービス強化の一環として、生成AIを活用したIR動画制作の特長がさらに際立っています。以下は、その具体的な特長です。
- AIアバターによるプレゼンテーション：経営者の姿、声、話し方を忠実に再現したAIアバターが、まるで本人が話しているかのようにネイティブ英語でプレゼンテーションを行います。経営者が英語スキルを持っていなくても、スムーズな動画制作が可能です。
- 低コストかつ迅速な制作：月額98,000円（税抜）から利用可能なサブスクリプション型モデルで、月30分までの動画制作が可能です。AIアバター制作後は、撮影が不要なため、低コストで定期的な情報発信が行えます。また、素材を提供してから最短3営業日で納品が完了します。
- 多様なニーズに対応：英語以外の言語にも対応できる柔軟な制作体制が整っており、台本やスライドのAI翻訳サービス（日本語から英語）も提供しています。企業のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。
背景と目的
今回の提携の背景には、東京証券取引所が2025年4月からプライム上場企業に対し、英文開示を義務付けたことが挙げられます。海外機関投資家からは、決算情報や適時開示情報をタイムリーに英語で提供してほしいという声が多く寄せられていますが、現時点ではまだ対応が進んでいない企業が多い状況です。こうした課題に対応するため、スターティアホールディングスとウィルズの提携が行われ、海外投資家への情報提供のハードルを下げ、情報格差の是正を目指しています。
今後の展望
今回の提携により、スターティアホールディングスは生成AIを活用したIR動画制作サービスを通じて、さらに多くの企業に海外機関投資家への情報発信を支援することを目指しています。この取り組みは、企業がグローバル市場での競争力を高めるための重要な一歩であり、日本企業が海外投資家からの注目を集めるきっかけとなるでしょう。
また、ウィルズのIR-naviは、すでに多くの機関投資家が利用しているため、今回の提携によって、両社が保有するリソースを最大限に活用し、より多くの顧客にサービスを提供できると考えられます。
編集部のコメント
スターティアホールディングスとウィルズの提携は、生成AI技術の進化を活用した非常に画期的な試みです。特に、海外投資家へのリーチを拡大するためのIR動画制作サービスは、多くの上場企業にとって大きな価値を提供するでしょう。コスト効率やスピードに優れたこのサービスは、今後、多くの企業が活用することが期待されます。
今回のサービス強化は、スターティアホールディングスが提供するITインフラ事業やデジタルマーケティング事業とも連携し、中堅・中小企業がグローバル市場での競争力を高める支援にも寄与するでしょう。今後のさらなる発展が期待されます。
結論
今回の提携は、日本企業が海外市場に対して積極的に情報発信するための大きな一歩です。生成AI技術を活用したIR動画制作は、経営者の負担を減らしつつ、効率的な情報提供を可能にする革新的なソリューションであり、今後ますます注目を集めることでしょう。
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