イノベーションとジャーナリズムの新しい関係を探る ― スタートアップ・イノベーション・ジャーナリスト協会(SIJA)設立準備委員会 発足のお知らせ ―

はじめに

デジタル技術が社会のあり方を大きく変える中、メディアとジャーナリズムも大きな転換点を迎えています。

特に、技術革新やビジネスモデルの変化が加速する今、その本質を理解し、適切に伝えることの重要性が増しています。しかし同時に、「話題性」や「影響力」といった表層的な価値に偏重しがちな情報環境の中で、真に重要な価値をどう伝えていくべきか。多くのジャーナリストやメディア関係者が、この課題に向き合っています。

また、革新的な技術やサービスを生み出すスタートアップの側も、自らの取り組みの本質をどう社会に伝えるべきか、試行錯誤を続けています。「PV至上主義」や「影響力の有無」だけでは測れない、真の価値をどう表現し、共感を得ていくか。

この状況に対して、私たちは実践的な対話と協働の場を作りたいと考えています。ジャーナリズムの基本的な価値を大切にしながら、新しい時代にふさわしい情報発信のあり方を、共に模索していく。そのためのプラットフォームとして、「スタートアップ・イノベーション・ジャーナリスト協会(SIJA)」の設立準備を始めることにしました。

私たちが目指すもの

ジャーナリズムには、社会の変化を正確に捉え、その意味を深く掘り下げ、分かりやすく伝える役割があります。今、技術革新によって社会が大きく変わろうとする中、この役割の重要性は一層高まっています。

SIJAは、以下のような未来の実現を目指します。

■ 質の高いジャーナリズムの実現

  • イノベーションの本質を理解し、正確に伝える
  • 技術の社会的影響を多角的に分析する
  • 建設的な議論を生み出す報道を行う

■ メディアとスタートアップの新しい関係

  • 継続的な対話と相互理解の促進
  • 情報発信における協働の実践
  • 批評的視点の確立と尊重

■ オープンな議論の場の創出

  • 多様な視点からの知見の共有
  • 社会課題解決に向けた建設的な対話
  • 実践知の蓄積と活用

準備委員会の取り組み

これらの目標の実現に向けて、以下の活動を進めています。

■ 基盤づくり

  • ジャーナリズムの原則と革新の両立
  • 持続可能な組織体制の設計
  • 多様な協働の仕組みづくり

■ 実践プロジェクト

  • パイロット的な取材プロジェクト
  • 新しい報道手法の実験
  • ケーススタディの蓄積

■ ネットワーク構築

  • メディア関係者との連携
  • スタートアップ・コミュニティとの対話
  • 研究機関との協働

協働のかたち

この取り組みを実りあるものとするため、以下のような方々との協働を想定しています。

■ メディアの現場から

  • 記者・ジャーナリスト
  • 編集者・プロデューサー
  • メディア研究者

■ イノベーションの現場から

  • スタートアップの創業者・経営者
  • 技術開発者・研究者
  • 事業開発担当者

■ 支援のエコシステムから

  • 投資家・支援機関
  • 研究機関・シンクタンク
  • 行政・公的機関

それぞれの知見と経験を持ち寄り、より良いジャーナリズムの実現に向けて協働していきたいと考えています。

参加のお誘い

まずは準備委員会として、この構想を具体化していく段階です。ジャーナリズムの未来に関心をお持ちの方は、ぜひご連絡ください。

Email: masaki.hamasaki@gmail.com

より良いジャーナリズムの実現に向けて、皆様の知見とお力をお借りできれば幸いです。