2024年3月12日 by 浜崎正己
メディア業界は今、デジタル化の荒波に揉まれています。新聞・テレビ・出版・ラジオといった従来型メディアは、ネットメディアやプラットフォーマーとの競争にさらされ、ビジネスモデルの再構築を迫られている状況です。こうした変革期に、メディアの新しい可能性を切り拓くべく、このたび「メディアの未来研究会」を発足することになりました。
研究会では、これまでにも業界の先駆者を招いての勉強会を実施してきました。2024年2月には日本テレビの加藤友規氏を講師に迎え、「CESの最前線：テクノロジーとエンターテインメントの未来展望」をテーマに議論を交わしました。また2023年12月には朝日メディアラボベンチャーズの野澤博氏をお招きし、「シリコンバレーで学んだ変革をリードする知見 – メディアの進化と新たな地平へ」と題して示唆に富んだ講演をいただきました。
こうした勉強会での学びを土台に、研究会ではさらに踏み込んだ活動を展開していきます。既存メディアに加え、デジタルプラットフォーマーやスタートアップ、テック企業、研究者など、メディアの未来を志向する多様なプレイヤーが結集。定例会合では、各業界の知見交流とイノベーション創出に向けたアイデア発掘を行います。先進事例の研究や事業化の実証プロジェクトなども視野に、オープンかつ実践的な議論を重ねていく方針です。
発起人の一人である私は、これまでにもメディア企業の新規事業開発などに携わってきました。従来型メディアの深刻な閉塞感を目の当たりにする一方、テクノロジーの力でこれまでにない価値提供ができるのではないか。そんな想いから、業界の垣根を越えたコミュニティ形成に乗り出すことにしたのです。第一回、第二回と朝日新聞ジャーナリスト学校様ともコラボイベントも開催しました。
デジタル時代に求められるメディアの姿とは何か。持続可能な収益モデルをどう構築するのか。コンテンツとテクノロジーの新しい関係性をどう築くのか。こうした難題に果敢に挑み、メディアの新時代を切り拓いていく。そのための知恵と熱量を分かち合う場として、本研究会を機能させていければと考えています。過去には文化放送様と大手企業の新規事業担当の方々と共創イベントも行っています。
参加企業の垣根を越えた化学反応から、事業と社会の両面でインパクトを生み出すイノベーションが生まれることを期待しています。志を同じくする挑戦者の参画を心よりお待ちしております。
メディアの未来を語り合う仲間が集う「メディアの未来研究会」オープンチャットはこちらから。 https://line.me/ti/g2/FKWZu3zzDlAfcbAv2bussHtNHvehdqiyjL53-A
共に、100年に一度のメディア大変革を乗り越えていきましょう！
