2014年の創業以来、位置情報広告のリーディングカンパニーとして業界をけん引してきた株式会社ジオロジックが、新たな一手を打ちました。同社はスマートニュースグループの傘下に入り、ファーストパーティーデータを活用した広告配信を開始。メディアとアドテックを融合させた、プライバシーファーストの広告ソリューションを提供し始めています。
ジオロジックの強みは、何と言っても6,000社を超える広告主との取引実績。この豊富な経験とデータの蓄積が、同社の位置情報広告「GeoLogic Ad」の品質を支えています。一方、ニュースアプリの雄「スマートニュース」は、ユーザーの位置や関心に応じた情報配信に長けており、豊富な広告枠とデータを有しています。
この両社の親和性の高さに目をつけたのが、ジオロジックの野口航社長でした。プライバシー環境が大きく変化する中、ファーストパーティーデータによる広告配信にいち早く舵を切るべく、野口社長はスマートニュースとの提携を決断。2021年10月、ジオロジックはスマートニュースの完全子会社となりました。
この大胆な経営判断は、早くも実を結び始めています。ジオロジックの広告配信システムとスマートニュースのプラットフォームが融合し、より精度の高い地域ターゲティング広告が可能に。「SmartNews Hyper Local Ads」として、ローカル広告主の期待に応えるソリューションが生まれました。
さらに、ジオロジック単体でも広告配信量を大幅に拡大。これまでAndroidアプリ中心だった同社の広告が、iOSアプリでも存在感を増しつつあります。プライバシーの壁を乗り越え、新たなフェーズに到達しつつあるのです。
野口社長は、さらなる高みを目指しています。「位置情報広告だけでなく、広告枠やデータ、決済、ポイントなどを組み合わせ、メーカーや店舗向けの革新的なマーケソリューションを生み出したい」。その言葉からは、ジオロジックのDNAである”挑戦者精神”が感じられます。
この野心的なベンチャー企業の航海は、まだ始まったばかり。メディアとアドテックの融合という、新たな産業創造の道を切り拓こうとしています。今後のジオロジックから目が離せません。業界のゲームチェンジャーとして、さらなる飛躍を遂げることでしょう。