2024年3月21日、東証スタンダード市場に上場する株式会社FCE(証券コード:9564)は、個人投資家向けオンラインIRセミナーを開催し、同社の取締役コーポレート本部長である加藤寛和氏が登壇されました。
FCEは、「チャンレンジあふれる未来をつくる」というパーパスのもと、「人×Techで人的資本の最大化に貢献する」ことをミッションに掲げ、DX推進事業と教育研修事業という2つの事業を展開されています。日本が直面する人口減少と労働力不足という喫緊の社会課題に対し、テクノロジーの力と人材育成の取り組みを組み合わせることで、持続可能な社会の実現を目指す挑戦を続けておられます。
DX推進事業の中核をなすのが、純国産のRPAツールである「RPAロボパットDX」です。エンジニアでなくとも、現場の社員の方々が自ら使いこなせるような使い勝手の良さが高く評価され、7300以上ものITツールがしのぎを削るランキングにおいて、見事第1位を獲得されました。RPAの導入と活用を通じて、企業の業務改善や組織改善をきめ細かくサポートし、生産性向上に貢献されています。単なるツールの提供に留まらず、コンサルティングのノウハウも駆使した総合的な支援は、FCEならではの強みだと感じます。
もう一方の柱である教育研修事業では、OJT・集合研修・eラーニングといった社員教育の諸施策を一元管理できるDXシステム「Smart Boarding」を提供されています。企業の人材育成の取り組みのデジタル化を後押しすることで、教育の効率化と最適化を実現されています。また、若年層の主体性を育むPDCAサイクル習得のための手帳「フォーサイト」は、190万部を超える発行部数と900校以上の中高校での導入実績を誇ります。次世代を担う若者たちのための教育にも注力されている姿勢は、未来志向の企業としての真摯な想いの表れだと思います。
セミナーでは、2024年9月期第1四半期の決算概要についてもご説明いただきました。売上高・営業利益・経常利益のいずれも前年同期比で増収増益を達成され、特にDX推進事業と教育研修事業の主力商品の好調な成長が業績を牽引しています。RPAの導入企業数の順調な拡大や、教育DXシステムの利用が加速するなど、両事業の勢いを感じずにはいられません。今後のさらなる事業拡大と企業価値向上が大いに期待される状況だと言えるでしょう。
FCEは、RPA事業と教育DX事業という2つの事業を両輪に、新たな産業創造への果敢な挑戦を続けておられます。AIやロボティクスの発展が目覚ましい中で、人間の力とテクノロジーの力をうまく組み合わせ、生産性向上と人材育成の同時実現を目指すFCEのユニークな取り組みは、日本のみならず世界の課題解決のモデルケースになり得ると感じています。
加藤氏は、セミナーの中で「できることは積極的にやっていきたい」と力強く語られました。失敗を恐れず、果敢に挑戦を続ける姿勢こそが、イノベーションを生み出す原動力になるのだと思います。FCEのような志高き企業の取り組みを、私たちメディアとしても引き続き注目し、応援していきたいと考えています。持続可能な社会の実現に向けて、FCEの益々のご活躍を心より祈念申し上げます。