【開催告知】産業創造の未来を切り拓く”元”社員たちの挑戦 〜企業アルムナイが組織課題の解決の鍵を握る〜

組織が抱える課題解決のカギを握るのは、社員として企業に在籍していた”元”社員たち──。そんな新たな可能性に注目が集まっています。彼らが自主的に立ち上げる「企業アルムナイ」と呼ばれるコミュニティが、企業の組織的課題解決に貢献しようとしているのです。

3月26日、中央大学駿河台キャンパスにて、企業アルムナイ研究会主催のセミナー「組織課題を解決する、企業アルムナイのつくり方」が開催されます。本セミナーでは、企業アルムナイを「内部労働市場、外部労働市場に次ぐ、新たな”拡張”労働市場」と捉え、このアセットを企業が経営や組織の戦略における課題解決に活用する方法について、理論と実践の両面から議論が交わされる予定です。

登壇予定者の一人、元ソニー社員で現在ソニー有志アルムナイの発起人である高橋龍征氏は、アルムナイの立ち上げから活性化に至るまでのプロセスの基礎知識を解説します。高橋氏は2020年にソニー有志アルムナイを立ち上げ、1,000人規模のコミュニティに成長させた実績の持ち主です。

もう一人の登壇予定者、元ニトリ人事責任者の永島寛之氏は、個人のキャリア観と企業の働き方の変化により生じている組織課題について言及。アルムナイの可能性はカムバック採用だけではないと指摘します。永島氏はニトリ有志のアルムナイ「モトニト会」の発起人でもあります。

セミナー主催者の中央大学ビジネススクール教授、犬飼知徳氏は、アルムナイ活動の実践者と研究者が学びを共創するコミュニティとして、この研究会を運営していく方針を示しています。カンファレンスやセミナーの開催、運営者育成の実践ゼミ、学び合いコミュニティの運営、実践知のコンテンツ化、学術研究と論文発表などに取り組んでいくとのことです。

変化の激しい時代にあって、企業の内と外を行き来しながら課題解決に資する知見やネットワークを提供しうるアルムナイの存在意義は、今後ますます高まっていくでしょう。産業の新陳代謝と価値創造を促すイノベーションの担い手として、彼らはどのような役割を果たしていくのでしょうか。

企業アルムナイはまだ新しい取り組みであり、手探りの部分も多いかもしれません。しかし、”元”社員たちが互いの英知を持ち寄り、果敢に挑戦していく姿勢には、大いに刺激を受けずにはいられません。

社会の持続的な発展のために、彼らの取り組みがどのような成果を生み出していくのか。CHALLENGER/産業創造の挑戦者たちメディアとして、その動向を引き続き注視し、応援していきたいと思います。ぜひ、3月26日のセミナーにご注目ください。