元ヤフー社長・小澤隆生氏が説く、事業成功の鍵は「センターピンの見極めと徹底的な事例研究」 〜Hive Shibuyaでの事業相談会から見えた、起業家に必要な資質とは〜

2023年3月27日、東京・渋谷のHive Shibuyaにて開催された、元ヤフー社長でBoost Capitalの創業者である小澤隆生氏による事業相談会。その中で小澤氏が繰り返し強調していたのは、「事業のコア(センターピン)を見極める力」と「徹底的な事例研究の重要性」でした。

「成功する起業家に必要な資質は、見極め力、失敗力、徹底力の3つです」と小澤氏。「センターピンを見極め、そこに全力で取り組むこと。失敗を恐れず、失敗から学ぶこと。そして、何があってもやり抜くこと。この3つができれば、必ず道は拓けるはずです」と力強く語ります。

特に、事業のコアを見極める「見極め力」については、小澤氏は重要性を強調しました。「マッチングビジネスであれば、売り手を集めることがセンターピンになります。とにかく売り手が重要なんです」と述べ、事業の本質を理解することの大切さを説きます。

また、小澤氏は事例研究の重要性も指摘しました。「新しく伸びている領域がなぜ伸びているのか、徹底的に研究すること」「海外の優れた事例を分析し、自社に取り入れられる要素は何かを考えること」など、他社の成功事例から学ぶ姿勢が欠かせないのだと力説します。

「ニーズは金になる。困っていることの解決に尽きる」と語る小澤氏。「顧客が何に困っていて、何にお金を払っているのかを理解することが大切」だと述べ、事業アイデアの出発点は常に顧客のペインポイントにあるのだと言います。

さらに、小澤氏は「一点突破で集中して勝つ」ことの重要性を説きます。「一点突破して、そこに資源を集中させる。それができるかどうかが勝負を分ける」と語り、選択と集中の大切さを強調しました。

「失敗の数が、起業家としての成長のバロメーターになる」とも小澤氏は述べます。「ライトに失敗して欲しい」と語る小澤氏の言葉からは、チャレンジ精神の大切さと、失敗を恐れない心構えの必要性が伝わってきました。

小澤隆生氏の言葉からは、起業家に必要な資質や心構えが数多く見えてきました。「事業のコアを見極める」「徹底的に事例研究を行う」「一点突破で集中して勝つ」「失敗を恐れずチャレンジし続ける」――。小澤氏の叡智を胸に刻み、私たちもまた新たなる挑戦の一歩を踏み出していきたいと思います。