新卒ダイレクトリクルーティングサービス「ABABA」を提供する株式会社ABABA(本社:大阪府吹田市)は、シリーズAの2ndクローズで3.7億円の資金調達を実施したと発表しました。これにより、同社の累計調達額は5.7億円となります。
ABABAは、最終面接まで進んだ就活生のみが登録できる新卒向けスカウトサービスです。リリースから約3年で1,100社を超えるユーザー企業、45,000名を超える就活生に利用されるサービスにまで急成長し、企業から就活生に向けた100万通を超えるスカウトが送られています。
ABABAが目指すのは「過程が評価される社会」の実現です。従来の新卒採用では、最終的に内定を得られなかった就活生の努力は報われず、全てが水の泡となってしまいます。しかし、ABABAでは、最終面接まで到達した就活生の頑張りを「お祈りエール」という形で評価し、次のチャンスにつなげています。
具体的には、ユーザー企業が最終面接まで進んだ就活生に送る不採用通知メールの中で、ABABAへの登録を推奨しています。就活生はそのリンクから登録することで、最終面接まで残った実績を引き継ぎ、他社からのスカウトを受け取ることができるのです。
ABABAの代表取締役CEO久保駿貴氏は、「ちょうどコロナ禍でのリリースから3年が経ちましたが、リリース当初以上にユーザーの熱狂を感じ、世の中に必要なサービスだと確信しております。今回の調達でより多くの就活生にABABAを届け、後悔のない就職活動を送ってもらえるよう全力で邁進して参ります。」と語っています。
共同代表の中井達也氏も、「非連続的な成長を遂げるため、『隣人を助けよ』のコアバリューに共感してくださるあなたのお力を貸してください。最高の仲間と壮大な旅に出かけましょう!」と、仲間を募っています。
今回の資金調達には、三菱UFJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ、オリエンタル・イノベーションズ、いよぎんキャピタルが参加。各社の担当者からは、ABABAの独自性や社会的意義、そして久保氏と中井氏の理念への共感が投資の理由として挙げられました。
ABABAは今後、お祈りエールを日本の文化として根付かせることを目指します。不合格の悔しさをバネに、新たなチャンスをつかむ。そんな前向きな就職活動が当たり前になる日が来るかもしれません。
「偉大な企業を創る」というビジョンを掲げるABABA。彼らの挑戦が、新卒採用の在り方を変え、ひいては日本の産業創造の礎となることを期待したいと思います。多くの若者の可能性を広げるABABAの取り組みから、今後も目が離せません。