製造業のデジタル変革に取り組むスタートアップ企業、キャディ株式会社(本社:東京都台東区)は2024年3月29日、米ファストカンパニー社が発表した「Most Innovative Companies 2024」のアジア太平洋部門に選出されたと発表しました。製造業向けのSaaSソリューションを提供する企業としては唯一の選出となり、同社が製造業界全体の可能性を引き出す存在として注目を集めています。
ファストカンパニー誌は2008年以来、各業界で世界を前進させる革新的な企業を表彰してきました。2024年は製造業、健康、気候、エネルギー、AIなど58の業界で先進的な取り組みを行う企業が選ばれています。パネリストによる厳正な審査を通過し、世界中から数千社のエントリーの中からキャディが製造業部門で選出されたのです。
キャディは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに、製造業の中核を担う調達領域に革新をもたらすべく挑戦を続けてきました。独自のテクノロジーを活用した部品調達プラットフォーム「CADDi Manufacturing」では、世界中の加工会社から最適な提携先を選定。品質、納期、価格の全てで顧客ニーズに応えるサプライチェーン変革のパートナーとなっています。
また2022年6月に提供を開始した図面データ活用クラウド「CADDi Drawer」は、AIを用いて図面を瞬時に検索・分析。データ活用を軸とした製造業のDX実現を支援するSaaSとして、業界に新たな可能性をもたらしつつあります。
現在キャディは日本のみならずベトナム、タイ、アメリカなど世界9拠点で事業を展開。2023年7月のシリーズCラウンドで217.3億円の資金を調達し、グローバル市場の開拓に弾みをつけています。
同社の加藤勇志郎代表は今回の受賞について、「製造業に従事する方々の可能性を引き出す当社の事業活動を評価いただき、大変嬉しく光栄に思っています。今後も設計から調達、営業にわたる製造業サプライチェーン全体の変革をグローバルに牽引していくことにコミットします」とコメントしています。
デジタル化が遅れていた製造業界にあって、革新的なソリューションで変革の端緒を開こうとするキャディ。その挑戦が世界的に認められた今回の受賞は、日本から産業のイノベーションを創造する同社の取り組みが、新たなステージに入ったことを示すものといえるでしょう。製造業の未来を切り拓く同社の動向から、今後も目が離せません。
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