株式会社Piece to Peaceの代表取締役を務める大澤亮氏の新刊『プロに外注 売上最大化、リスク最小化の新常識』（株式会社クロスメディア・パブリッシング刊）が2023年12月22日に発売されました。本書は、同社が運営するプロ人材マッチングサービス「キャリーミー」の8年間で2,000社以上のプロ人材活用支援の知見をもとに、外部人材の活用法について解説しています。
大澤氏は、人材不足が叫ばれる中で優秀な人材の採用が企業の共通課題となっている一方、自身のスキルを存分に発揮したいプロ人材が増えていると指摘します。そこで、企業が必要とするスキルを持ったプロ人材を、正社員ではなく業務委託で採用する「プロ人材活用」を提唱。これにより、低コスト・短期間・リスクなしで優秀な人材を確保できるとしています。
本書では、BtoBマーケティング、採用、営業資料作成、SNS集客、広告運用、ECなど、企業の様々な課題解決に活用できるプロ人材の具体例が紹介されています。また、プロ人材を活用することで「正社員では採用が難しい優秀な人材を低コストで活用できる」「知見のないジャンルでもすぐに部署を立ち上げられる」「外部の視点で事業を客観的に見直せる」など、多くのメリットがあると説明しています。
さらに、自社に合ったプロ人材の活用パターンの選び方、プロ人材の力を最大限に引き出す方法、日本に「挑戦」できる環境を作ることの重要性など、プロ人材活用の実践的なノウハウについても触れられています。
CHALLENGER編集部の見解
大澤氏の提言は、少子高齢化が進み労働力不足が深刻化する日本において、まさに時代に合った新しい働き方・採用の在り方を示唆するものだと考えます。年功序列・終身雇用の崩壊が進む中で、企業と個人の新しい関係性を模索することは喫緊の課題と言えるでしょう。
特に、プロ人材を活用することで「必要な時に必要なスキルを持った人材を採用できる」「初期投資なしで新規事業に着手できる」といった点は、事業環境の変化が早い現代のビジネスにおいて非常に魅力的なメリットだと言えます。社員のスキル不足を補完しつつ、事業の方向性を機動的に転換していくことが可能になるはずです。
また、個人の側に立てば、自身の強みを存分に活かして働ける環境が整備されることは望ましい状況だと考えられます。会社に雇用されるのではなく、独立したプロフェッショナルとして個人の力を発揮できる。それがひいては、日本経済全体の生産性向上と活性化にも繋がるのではないでしょうか。
日本のビジネス界に新しい風を吹き込む、大澤氏の提言。本書が、プロ人材活用の重要性を広く認知させる一助となり、企業と個人双方にとってWin-Winとなる新しい働き方が根付くことを期待したいと思います。
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