株式会社フェイガーと静岡県信用農業協同組合連合会(静岡県信連)は、農業分野におけるカーボンクレジットの創出支援を通じた脱炭素農業の推進とカーボンクレジットによる収益化の拡大に取り組むことを目的とした連携協定契約を締結しました。この提携を通じて、両社はカーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
フェイガーは農業由来カーボンクレジットの生成を行っており、農業者への脱炭素の取組支援およびクレジット化を通じた収益化を行う日本初のスタートアップです。2023年度は約60農家、1500haを超える生産者の方々によって生成された約6000tのクレジットについてJ-クレジット制度認証委員会より認証を受けました。2024年度は海外プロジェクトや「水田中干し」以外のクレジットの生成にも取り組む予定です。
静岡県信連は、昭和23年の設立以来、農家組合員・地域の方々の繁栄及び地域社会の発展に貢献することを使命に事業を展開しています。今回の連携により、静岡県一体の農業由来カーボンクレジットの生成および静岡県信連の地域ネットワークを活かした静岡県内企業へのカーボンクレジット販売が実現し、地産地消型の脱炭素のあり方を探求していきます。
世界の温室効果ガスの12%は農業由来といわれており、多くの削減ポテンシャルがあります。農業者の脱炭素の取組みに「カーボンクレジット」という仕組みを導入することで、農業者の取組みをクレジット購入企業等がサポートしていくことが可能になります。クレジットを通じて資金が還元され収益化が実現できれば、農業者による脱炭素の取組みが持続可能になるとともに更に広がりやすくなると、両社は考えています。
両社が描く農業の脱炭素化とクレジットによる収益向上という新しいモデルが、静岡県から始まり、日本の農業のサステナビリティ向上と発展の一助となることが期待されます。