はじめに
2024年8月18日、私たち「CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち」編集部は、株式会社FCE(以下、FCE)の創業者であり代表取締役社長の石川淳悦氏が自身のSNSで公開した、上場までの苦難の道のりに関する投稿を目にしました。この投稿は、多くの起業家や経営者、そして上場を目指す企業にとって大きな励みとなる内容でした。本記事では、石川氏の言葉を通じて、FCEの上場までの道のりと、そこから得られた貴重な教訓を紹介します。
上場への長く険しい道のり
期待よりも不安が支配した日々
石川氏は、2年前の今頃、東証上場承認の結果を待つ日々を振り返りました。多くの人が想像するような期待に満ちた心境ではなく、不安と疑念に支配されていたと語ります。
「そんなに簡単にはいかないだろう」「次はどんな理由で落ちるのか…」「また、挑戦の日々にもどるのか…」
これらの言葉からは、上場への道のりがいかに困難であったかが伝わってきます。
3度目の正直
FCEは証券審査で2度落ち、3度目の挑戦でようやく東証審査へたどり着きました。この時点で、当初の予定から2年半も遅れていたそうです。石川氏は、何度も心を折られ、そのたびに立ち上がることに疲れ果てていたと振り返ります。
「もう、何があっても動じない」と自分に言い聞かせても、心の奥底では常に疑心暗鬼が渦巻いていました。
上場承認の瞬間
上場承認の吉報が届いたのは、取締役会が始まる直前でした。しかし、石川氏の反応は意外なものでした。
「上場承認がおりました。しかし、上場日まで1ヶ月以上あります。何が起こるかわかりません。それでは、取締役会を始めます。」
この冷静とも思える反応は、長期にわたる不安と緊張の日々が生み出した防衛反応だったのかもしれません。
上場後も続く不安との闘い
喜びよりも先に訪れる不安
石川氏は、上場後も不安感が消えなかったと語ります。
朝、目が覚めるたびに頭痛と共に襲いかかる不安。「また何か問題が起こるかもしれない…」。いつものように、そう思いながら目を覚まし、少し遅れて「もう上場したんだ」と気づいて安堵の気持ちが訪れる。
この不安感が完全になくなるまでに1年を要したそうです。5年半もの間に積み重なったストレスが、心と体に深く刻み込まれていたのでしょう。
上場を目指す方々へのメッセージ
石川氏は、上場を目指す方々に向けて、重要なメッセージを送っています。
上場への道は決して平坦ではなく、むしろその逆です。ハードシングスに立ち向かい続ける覚悟が必要です。
石川氏によれば、何事もなく上場できた企業はほんの10〜20%程度で、80〜90%の企業は数々の困難を乗り越えて上場しているそうです。
私たちができたのですから、みなさんもきっとできます。あきらめなければ。
編集部より:挑戦者たちへのエール
私たち「CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち」編集部は、石川氏の言葉に深く共感します。上場への道のりは決して平坦ではありませんが、そこには大きな価値があります。困難を乗り越えることで得られる経験と成長は、企業にとって何物にも代えがたい財産となるでしょう。
石川氏が語った経験は、単にFCEの物語ではありません。それは、日本の産業界全体に希望を与える物語です。「あきらめなければ道は開ける」という信念は、今まさに困難に直面している多くの起業家や経営者の心に響くことでしょう。
私たちは、FCEのような先駆者たちの挑戦と成功が、日本の産業界に新たな活力をもたらすと信じています。そして、こうした挑戦者たちの物語を伝えることで、次なる挑戦者たちを勇気づけ、日本の産業創造の輪を広げていくことができると考えています。
最後に、石川氏からのメッセージを再度引用して、この記事を締めくくりたいと思います。
何かあれば、いつでも相談してください。私たちの苦しかった経験を楽しかった思い出としてお伝えすることで、ほんの少しでも勇気をもってもらえたらうれしいです。
私たち編集部も、石川氏の言葉に賛同します。挑戦者の皆さん、決してあきらめないでください。そして、困難に直面したときは、FCEのような先輩たちの経験を思い出し、勇気を持って前に進んでください。私たちは、皆さんの挑戦を心から応援しています。
(注:本記事の情報は2024年8月18日時点のものです。最新の情報については、FCEの公式サイトや関連する公式発表をご確認ください。また、上場に関する重要な決定を行う際は、必ず公式の情報源や専門家にご相談ください。)
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