JR東日本スタートアップとYADOKARI、可動産を活用した新たな観光体験の創出に挑戦 ~資本業務提携により、地域活性化とサステナブルな産業創造を目指す~

JR東日本の子会社でベンチャー企業への出資や協業を推進するCVCのJR東日本スタートアップ株式会社と、可動産に特化した事業プロデュース会社のYADOKARI株式会社が資本業務提携に合意しました。移動できる資産である可動産を活用し、自由な旅のスタイルを体験できる「動く旅」の世界観を構築することで、シームレスな新しい観光体験の創出による地域活性化に取り組んでいきます。

JR東日本スタートアップとYADOKARIは、これまで計4回にわたりJR根府川駅で可動産による無人駅滞在と地域移動の実証実験を行ってきました。募集組数を大幅に上回る応募があり、参加者からも好意的な意見が寄せられるなど、可動産を活用した自由な旅のスタイルへの体験ニーズの高さが明らかになりました。現在は、その第二弾として真鶴町で、駅から始まる可動産による地域巡りの旅「DOSAN MANAZURU」を展開中です。

今後は「DOSAN」事業として、可動産の移動性を活かし、地域を巡りながら絶景スポットに滞在するという新しい観光体験を提供していきます。これにより、未活用地の活用や観光資源の発信を行い、地域活性化に貢献することを目指しています。

従来の観光では体験できなかった地域資源や現地の人々との交流を、可動産というモビリティを介して実現する「DOSAN」の取り組みは、ローカル体験という付加価値を生み出すことで地域経済に好循環をもたらすポテンシャルを秘めています。さらに、遊休不動産の活用や環境負荷の少ない小さな暮らしの提案など、サステナビリティの観点からも意義深いビジネスモデルと言えるでしょう。

大手企業とスタートアップという異なるバックグラウンドを持つ2社が タッグを組み、これまでにない観光体験を通じて地域に新たな価値を提供する。そんな彼らの果敢な挑戦に大いに注目が集まります。JR東日本スタートアップとYADOKARIによる資本業務提携が、日本各地に眠る魅力的な観光資源の掘り起こしと、それを核とした産業創造の突破口となることに期待が高まります。