皆さんは武術太極拳という競技をご存知でしょうか。中国の武術・カンフーを競技化したもので、技の難易度や芸術性を競う採点式の大会が行われています。そんなスポーツで日本トップレベルの実力を誇るのが、小松資さんです。現役の日本代表選手として国際大会で活躍する傍ら、「株式会社シオン」に所属し、採用コンサルタントとしても奮闘中なのです。
小松さんは大学在学中の2017年、台北ユニバーシアード競技大会で4位入賞を果たしました。世界の壁の高さを実感しつつ「もっと上を目指したい」と、その後は2019年の世界選手権出場へ向けて猛特訓を開始。クラウドファンディングで支援を募り、約1ヶ月間の中国武者修行にも挑んだそうです。プロジェクトページには「武術の魅力を世界中に広めたい」という熱い思いが綴られています。
「スポーツで培った粘り強さとコミュニケーション力を、採用の現場でも存分に発揮していきたい」と意気込む小松さん。クライアント企業の成長戦略を肌で感じ取りながら、求職者一人ひとりに真摯に向き合うスタイルで信頼を獲得しているといいます。アスリートならではの視点が、転職者の背中を押す推進力になっているのでしょう。
競技と仕事の両立は容易ではありませんが、小松さんは「だからこそ、全力で取り組むことに意味がある」と前を向きます。2024年の世界選手権でのメダル獲得を視野に、着実に練習を重ねる日々。五輪出場まで見据えたビッグドリームの実現に向けて、コンサルタントとしてのキャリアも同時に磨いていくつもりだそうです。スポーツと経済の未来をつなぐ架け橋となることが、小松さんの新たなミッションなのかもしれません。日本を代表するアスリートが企業の採用最前線に立つ異色の存在として、今後の活躍から目が離せません。
（執筆：「CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち」編集部 2024年4月4日）
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