建設業界に特化したプライベート・エクイティ・ファンドの運営を手掛けるリノビアパートナーズ合同会社は、2024年3月29日、リノビア1号投資事業有限責任組合のセカンド・クローズを完了したことを発表しました。引き続き、総額50億円のファンド規模を目指し、ファンドレイズ活動を続けています。
リノビアパートナーズ合同会社は、「建設×スモール・マイクロPE」をコンセプトに掲げる、日本で初めての建設業界に特化したプライベート・エクイティ・ファンドです。建設業界に精通したプロフェッショナルやLP投資家、連携先の事業会社などで構成され、日本の中小建設企業に対してキャピタル、ネットワーク、ハンズオン支援を提供することで、後継者不在の解消、生産性向上、事業拡大を強力にサポートしていきます。
高齢化が進む全国の建設業界では、事業承継の課題が深刻化しています。リノビアパートナーズ合同会社は、こうした課題解決と、地域活性化による地方創生の実現を目指しています。同社の代表を務める猟山主理氏は「建設業界の事業承継問題に真摯に向き合い、地域に根差した建設企業の発展を支援していきたい」と語っています。
ファンド規模の拡大に伴い、同社ではPE投資のメンバーや中小企業の経営者候補の募集も行っているとのこと。建設業界の未来を切り拓く挑戦に共感し、その実現を支えたいという志ある人材の参画に期待が寄せられています。
建設業界は、日本の産業や国民生活を支える重要な基幹産業です。リノビアパートナーズ合同会社の取り組みは、業界が抱える構造的な課題の解決と、建設業の新たな発展モデルの創造につながるものと言えるでしょう。今後の同社とリノビア1号ファンドの動向から目が離せません。