リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するテクノロジーベンチャーの株式会社 unerry が、デロイト トーマツ グループが発表する、テクノロジー・メディア・通信(TMT)業界の収益成長率に基づくランキング「Technology Fast 50 2023 Japan」において、過去3決算期の収益成長率165.2%を記録し、見事50社中28位に選出されました。この快挙は、新たな産業創造に挑戦を続ける unerry の飛躍を示すものであり、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する同社の取り組みが高く評価された結果だと言えるでしょう。
unerry は2015年の創業以来、「心地よい未来を、データとつくる。」というミッションのもと、独自のリアル行動データプラットフォームを軸に、OMOマーケティング支援やスマートシティの実現に向けた事業を展開してきました。同社のコアコンピタンスは、GPSおよびビーコン技術を活用してスマートフォンアプリから取得する人流ビッグデータにあります。現在では月間800億件超、約3.9億ID(うち国内約1.5億ID)の膨大な屋内外の人流データを AIで解析し、データを起点とした社会課題の解決や新たな価値創出に取り組んでいます。
こうした挑戦の背景には、データ活用ニーズの高まりと unerry のプラットフォームの進化があります。リカーリング顧客数は順調に増加を続け、2024年6月期第二四半期では前年同期比約1.5倍に。加えて、既存顧客へのクロスセルも堅調に推移し、売上成長を下支えしています。主力のリテールDX事業で培った技術やノウハウを他分野に転用することで、リテールメディアやスマートシティといった成長市場でも着実に事業を拡大しているのです。
産業のデジタル化が加速するなか、リアルとデジタルを融合し、生活者を起点とした新たな価値を生み出そうとする unerry の取り組みは、DX時代の産業創造の在り方を示唆するものです。生活者行動を捉えるデータの拡充と、多様なパートナーとの連携を通じて、同社はこれからも社会課題の解決と「心地よい未来」の実現に挑戦し続けるでしょう。そんな企業の飛躍と成長から、これからも目が離せません。新時代の産業創造を牽引する挑戦者たちの今後の動向に、大いに注目が集まります。