ナイル株式会社は、「幸せを、後世に。」という社会的使命（ミッション）のもと、社会に根付く事業作りを通じて時代を超えて人々の幸せに貢献することを目指しています。そのために同社が掲げるのが、「日本を変革する矢」というビジョン。絶え間ない自己変革を繰り返しながら、日本を良くするための事業に挑戦し続けるという決意が込められています。
こうした挑戦の担い手となるのが、ビジョンに共感し高い意欲を持つ多様な人材です。ナイル株式会社は、個人の可能性に賭け、その成長を後押しすることで、事業の成長を加速しようとしています。CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち編集部では、同社の採用資料などを通じ、その採用戦略と組織づくりについて調査しました。
まず採用では、カルチャーフィットを重視した厳選採用を行っているとのこと。同社の採用情報サイト「NYLE ARROWS」では、「情報の非対称性をクリアにした採用活動」を進めていると宣言しています。具体的には、給与水準や評価制度など、応募者が知りたい情報を積極的に開示。「入社後のギャップ解消」を図り、本質的な共感を得られる人材の獲得を目指しているようです。NYLE ARROWSでは、社員インタビューやカルチャーに関する記事も150本以上発信。「オープンな情報発信」を通じて、会社と応募者の間にある情報格差をなくそうとしています。
また、「人と組織に関するレポート2023」と題した同社の資料からは、社員の主体的な挑戦を促す取り組みが見てとれます。例えば、「OKRでアグレッシブな目標設定」「学習支援制度『ワンアップ』」「幹部育成プログラム『NNX』」など、目標達成へのチャレンジを後押しする制度を整備。失敗をおそれず果敢に挑戦する人を称える文化の醸成にも注力しているようです。資料には「挑戦した人を称賛する文化がある」と回答した社員の割合について、「四半期ごとの組織サーベイで計測」するとの記載もありました。
一方、社員同士が互いの成長を支え合う組織づくりも重視されています。資料では、1on1面談の実施率が98％、「仕事を通じた成長実感がある」と回答した社員の割合が77％だったと報告。ピアボーナス制度「You Are The One」や表彰制度を通じて「率直なフィードバック」を促し、切磋琢磨できる環境を整えているようです。
ダイバーシティの推進も、同社の注力ポイントの1つ。資料には「多様なメンバーが安心して活躍できる制度」の項目があり、女性管理職比率30％以上を目標に掲げていることが記されています。柔軟な勤務制度の整備や、育児・介護休暇の拡充など、ライフステージの変化に合わせて働ける環境づくりを進めているとのこと。誰もが活躍できるインクルーシブな組織の実現を目指しているようです。
さらに生成AIの活用も積極的に進めているとのこと。資料では81％の社員が「生成AIの活用で業務の課題を解決できた」と回答。社内のSlackには「GAI活用部」というチャンネルが設けられ、95％の社員が参加しているそうです。全社的なAI活用を推進し、創造的なタスクに注力できる環境を整備。挑戦と学びを加速する原動力としているようです。
ナイル株式会社の採用・組織づくりの取り組みからは、事業の推進力となる「個」の可能性を引き出そうとする強い意思が感じられます。個人のチャレンジを促し、互いが成長を支え合える組織文化。多様な人材の活躍を後押しする風土や制度。そしてテクノロジーの力を生かした創造的な働き方の追求。同社はこれらを組み合わせることで、社員一人ひとりの可能性に賭け、その成長を通じて事業の成長を加速しようとしているのです。
激動の時代において、イノベーションの源泉たる人材をどう惹きつけ、その力を引き出していくか。ナイル株式会社の挑戦は、志高い人材が集まり個の可能性を存分に発揮できる組織のデザインについて、他の企業にも多くの示唆を与えてくれるはずです。
「人が活きる組織づくり」という普遍の経営課題に、同社がどのような解を示していくのか。CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち編集部は引き続き注目していきたいと思います。
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