中小企業事業承継の現場で問われる”丁寧な対話”の意義 ~unlock.ly社に見る、オーナー企業への真摯な寄り添いが拓く新たな事業承継のカタチ~

中小企業の事業承継投資・経営支援を手掛ける株式会社unlock.ly(本社:東京都港区、代表取締役社長:三島徹平)。同社の事業承継への取り組みが、業界内外から大きな注目を集めている。

同社は、「中小企業オーナー様の事業承継に関するあらゆる課題に対し、ご要望に沿って最適なソリューションを提供する」ことを掲げ、事業承継を目的とした投資と経営支援を両輪で展開。「永続保有を前提とした投資」を標榜し、オーナー企業に深く寄り添って支援を行うことで知られる。

その投資姿勢の根底には、「中小企業投資で良いディールをやるには丁寧でウェットな協議を重ね関係性を構築していくしかない」「自分が作った会社/親から譲り受けた会社はその人達の人生そのもの。覚悟を持って譲り受けなければならない」という強い思いがあるという。

事業承継の難しさは、オーナー経営者にとって「誰にどう託すか」という人生の岐路に立たされることに他ならない。unlock.lyは、そうした経営者の心情に深く寄り添い、長期的な視点で最適な解を見出そうと尽力する。それは、一過性の利益を求める投資家とは一線を画す姿勢だ。

そんな同社の理念からは、オーナー企業の「人生そのもの」とも言える事業に真摯に向き合おうとする覚悟が伝わってくる。

実際、同社は徹底的な案件の精査のみならず、投資先の経営そのものにも深く入り込んでいく。単に株式を取得するだけでなく、自ら経営の舵取りを担うケースも少なくない。「経営の伴走者」として、長期的な視点で企業価値の向上に取り組むのである。

その代表的な事例が、2023年に40年超の歴史を誇る老舗の弁当チェーン「どんどん」の事業を譲り受けたケースだ。機械化・効率化が進む中食業界にあって、あえて「手作り」と「作りたて」へのこだわりを守り続ける同社の「らしさ」を、unlock.lyは次の時代につなげようとしている。

こうした事業承継の現場の背景には、日本の中小企業が直面する「事業承継問題」の深刻さがある。経営者の高齢化が進み、少子化の荒波が中小企業の経営基盤を揺るがす中で、存続の危機に瀕する企業は後を絶たない。

そんな中、unlock.lyは「安く買って短期でexitする」ことを良しとせず、「伸びそうな企業を長期保有する」ことを信条に掲げる。利回りを多少なりとも犠牲にしても、パートナーとして企業の未来を共に拓く。そこには、一般的な投資ファンドとは一線を画す独自の理念が感じられる。

地域に根差す食文化の担い手「どんどん」を始め、unlock.lyが手掛ける事業承継案件の多くは、まさに日本の社会課題の最前線とも言えるフィールドだ。企業と地域の「これから」を見据え、オーナーの想いに寄り添い、次代につないでいく。その新しい事業承継のカタチは、一企業の枠を超えて、地域と日本社会の持続可能性をも左右する壮大な挑戦に他ならない。

「志」を胸に、オーナー企業の人生に真摯に寄り添い続けるunlock.ly。中小企業の未来を託された”事業承継のプロフェッショナル”の矜持を、私たち編集部も引き続き見守っていきたい。

(CHALLENGER/産業創造の挑戦者たち 事業承継部門)


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