ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は7月25日(水)、一般ネットユーザーの行動ログとデモグラフィック(属性)情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用して、この夏に旅行予定がある消費者のネット行動を分析し、発表した。
また、昨年も同様の調査・分析を実施しており、前年度データとの傾向比較も行っている。
ネットユーザー行動分析トレンドreport
夏の旅行予定については、全国のVALUESモニターを対象として、2018年6月29日~7月9日にアンケート調査を実施、その回答者10,184人をネット行動分析の対象としており、前年度データについては、2017年6月30日~7月10日に、全国のVALUESモニターを対象にアンケート調査を実施、その回答者11,394人をネット行動分析の対象としている。
※ネット行動はPC上の行動ログを分析対象としている。
※サイト分類のカテゴリは、ヴァリューズが独自に定義している。
結果サマリー
・旅行業界のサイト訪問者数ランキング(2018年6月度)
・「トリップアドバイザー」が3位に躍進!「フォートラベル」などクチコミサイトが前年比大幅アップ
ヴァリューズ社の調査によると、独自に定義する「旅行・交通」関連のサイトにおいて、2018年6月度のサイト訪問者数ランキングを集計したところ【図1】、1位「楽天トラベル」、2位「じゃらんnet」、3位「トリップアドバイザー」、4位「日本航空(JAL)」、5位「全日本空輸(ANA)」となった。
特に「トリップアドバイザー」は前年比+37.2%と大きく伸びており、前年度5位から今年は3位にランクアップ。
「旅行のクチコミ フォートラベル」も前年比+24.1%とユーザー数を増やし、クチコミを主力コンテンツとする両サイトの集客が好調のようだ。
【図1】旅行業界サイト訪問者数ランキング(2018年6月)
・今夏は「格安予約」「クチコミ」「キャンプ」に関連するメディアが人気
次に、同じく「旅行・交通」カテゴリのサイトにおいて、サイト訪問者数の対前年比の伸び率でランキングしたところ【図2】、1位はJR東日本の共通ポイントサイト「JRE POINT」(前年比:+367.1%)となった。
2位には「Point Vacation Relo」、また、3位「格安移動」や5位にも、格安旅行の検索・比較ができる「Travel.jp」がランクインしており、安くお得に旅行の予約をしたい消費者のニーズがうかがえる。
また、サイト訪問者数ランキングで躍進していた「トリップアドバイザー」のキュレーションメディア「トリップアドバイザーギャラリー」が7位にランクイン。
トリップアドバイザーに掲載されたクチコミや、ユーザーが撮影・投稿した現地の写真が旅のテーマごとにまとめられたメディア。
ランキング記事も多様で、例えば、2018年6月でユーザー数の多いページの1位は、「旅好きが選ぶ!朝食のおいしいホテル ランキング 2018」(https://tg.tripadvisor.jp/news/ranking/best-breakfast-hotels/)となっており、この記事には、国内で朝食が美味しいとされるホテルのトップ20が掲載されている。
10位以下もみていくと、14位に「CAMP HACK」、19位に「なっぷ」などキャンプ情報サイトやキャンプ場予約サイトもあがっていた。
BBQなどのアウトドアレジャーやキャンプ人気の高まりが現れている。
「JR西日本」、「京阪電気鉄道」、「阪急電鉄」、「南海電鉄」など近畿エリアの鉄道会社のWebサイトが複数ランクインしているのは、6月18日に発生した大阪府北部地震の影響が考えられる。
【図2】旅行業界サイト訪問者数 対前年比ランキング(2018年6月)
・今夏の旅行予定は、国内派:31.4%、海外派6.8% 前年から大きな変動なし
アンケートで、今年の夏に旅行予定があるかどうかをたずねると【図3】、「国内旅行派」は31.1%、「海外旅行派」は7.5%、「行先は決めていないが旅行を検討中」が7.9%となり、合わせると46.5%が、この夏の旅行を予定していることが分かった。
夏の旅行を予定している人の割合は、前年と比べて大きな変動は見られなかった。
【図3】あなたは今年の夏シーズン(6~9月)に旅行を予定/検討していますか?
旅行を予定/検討している人に旅行時期をたずねると【図4】、今夏も「8月」と回答した人が44.5%と最も多くなっていたが、9月に旅行を予定している人が昨年より2.5ポイント増加していた。
今年は敬老の日と、秋分の日の振替休日で、3連休が9月に2回あることも、旅行計画の後押しになっているのかもしれない。
【図4】夏の旅行時期
・今夏に旅行を予約・検討している人がよく閲覧しているサイトは?
●国内旅行派 ─「じゃらんnet」が1位。2位に「トリップアドバイザー」、3位に「食べログ」
●海外旅行派 ─ クチコミサイト強し。「フォートラベル」「トリップアドバイザー」が上位
次に、旅行予定者と、旅行を検討していない人(非検討者)とで、サイトへの接触率の差が大きい順に集計し、国内旅行予定者、海外旅行予定者、それぞれのサイトランキングを作成した。
旅行を検討していない人に比べて国内旅行予定者(手配済+検討中)がよく閲覧するサイトの1位は、昨年に続き「じゃらんnet」で、2位に「トリップアドバイザー」が入りました【図5】。
3位「食べログ」、7位に「Rettyグルメ」が入っており、グルメ情報でも、クチコミサイトが人気を博している。
【図5】国内旅行予定者がよく閲覧するサイトランキング (2018年6月)
一方、旅行を検討していない人に比べて海外旅行予定者(手配済+検討中)がよく閲覧するサイトをみてみると【図6】、1位「旅行のクチコミ フォートラベル」、2位「トリップアドバイザー」、3位「Gmail」となり、こちらもクチコミサイトが上位にあがった。
また、「エキサイトブログ」、「アメーバブログ」、「FC2ブログ」、「So-netブログ」、「楽天ブログ」などブログサイトも多数ランクインしており、個人が発信するリアルで詳細な情報を旅の参考にしたいニーズがうかがえる。
【図6】海外旅行予定者がよく閲覧するサイトランキング (2018年6月)
【登録無料】色々なサイトのユーザーがわかる!「【eMark+】Free」について
「VALUES eMark+」には<無料トライアル版>である「【eMark+】Free」もある。
【eMark+】Freeでは、業界別にサイトの訪問者数ランキングや、見たいサイトを指定して、過去からの訪問者数の推移、ユーザー属性(性別、年代など)を確認できる。
登録・利用は無料。
株式会社ヴァリューズについて
株式会社ヴァリューズは、マーケティングノウハウとIT先端技術を活用して、新たな市場価値の創造をサポートする、事業成長支援企業。
行動ログとデモグラフィック(属性)情報を活用した次世代マーケティング手法「VALUES eMark+」サービス提供のほか、経営課題のコンサルティングから、課題解決、販売促進の支援まで、独自のノウハウとソリューションで多くの企業を支援している。
株式会社ヴァリューズ
コメント