エビリー社、チャンネル登録者数1万人以上のVTuberの傾向を調査

ソーシャル動画分析サービス「kamui tracker」（カムイトラッカー）及びYouTube総合情報メディア「かむなび」を運営する株式会社エビリー（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：中川恵介）は7月25日（水）、チャンネル登録者数1万人以上のVTuberと、その全動画を分析し、公開した。

人気VTuber139名の徹底分析でわかった 動画やキャラクターの傾向とは

本調査は、kamui trackerが独自に保有するデータを元にしたもので、調査対象は、2018年6月21日時点でチャンネル登録者数が1万人以上のVTuberとなる。

動画内容とキャラクターの2つの側面から人気VTuberの特徴が分析されている。

1. VTuberのチャンネル登録者数の区分別割合

同社にてチャンネル登録者数の区分別に割合を調査したところ、「1万人以上5万人以下」が4分の3以上を占めていることがわかった。

2. 動画内容の分析

2-1. 各チャンネルにおける最多視聴回数の動画の内容分析

各チャンネルで最も視聴回数の多い動画を対象に、動画の内容を分析。その結果、最も多い内容は「自己紹介」の動画で全体の35.5%を占めた。

自己紹介動画は、各チャンネルの初めての投稿で出されるものが大半である。

視聴者は自己紹介動画を観て、そのVTuberを支持するかしないかを判断していると考えられるため、他の内容の動画よりも多くの人に視聴され、視聴回数が伸びていると考えられる。

また、次に多いのがライブ配信で全体の19.2%を占め、とりわけVTuber同士のコラボが人気だった。

ライブ配信が人気である要因として、リアルタイムで視聴者と配信者が繋がれることが挙げられますが、コラボにすることで、双方のファンを取り込むことができVTuber同士のリアルな掛け合いも楽しめるため、通常よりも視聴回数が上がることが期待できる。

2-2. ライブ配信と通常動画のエンゲージメント率比較

VTuberが他のYouTuberと大きく違う点として、ライブ配信を多く利用することが挙げられる。

ライブ配信の効果を調査するため、ライブ配信と通常動画のエンゲージメント率（（高評価＋コメント）／視聴回数）を比較した。

結果、ライブ配信の方が約1.5倍高いという結果が出た。

高評価やコメントは視聴者が主体的に行うアクションであるため、その確率が高いライブ配信はチャンネルの成長に有効な手段といえる。

3. キャラクターの分析

3-1. 使用するモデルは2Dか3Dか

VTuberの使用するモデルには、平面的なイラストにモーションキャプチャーをつけて表情を動かすもの（2D）と、立体的なモデルにモーションキャプチャーをつけ全身を動かせるもの（3D）がある。

本調査では2Dと3Dの割合について、全体の割合と、チャンネル登録者数の区分ごとの割合とで出し、さらに各チャンネルの初投稿日（≒活動開始日）を併せて分析することで、現在のトレンドが2Dと3Dのどちらかにあるのかを調査した。

チャンネル全体では、2Dモデルを使用したVTuberが約6割を占めるという結果が出た。

この分析からは、チャンネル登録者数の規模が大きいほど3Dモデルの比率が高く、活動開始時期も早いことがわかる。

一方で、チャンネル登録者数1万人以上5万人未満の区分に注目すると、2018年に入ったあたりから2Dモデルの使用数が急増していることがわかる。

このことから、現在のトレンドは2Dモデルを使ったVTuberであるといえる。

現状ではチャンネル登録者数が10万人を超えるような2DモデルのVTuberは少ないが、これからの伸びによってはトップ層にも2Dモデルが入ってくる可能性がある。

2Dモデルが増えている要因としては、

1.3Dモデルと比べ、コストが抑えられ短時間でデビューできること

2.「にじさんじ」のバーチャルライバーという成功事例が出てきたこと

が挙げられる。

3-2. 使用モデルの髪型・髪色・瞳の色・服装

髪型は、顎までの長さをショート、肩の丈までの長さをセミロング、肩から下の長さをロングとした。

また、ヘアスタイルに関しては大まかに、2つ結び（例：ツインテール）と1つ結び（例：ポニーテール）に分類した。

一見ショートが多いように見えるが、髪が長い場合2つ結びや1つ結びなどにアレンジされるため、ショートとロングに実質二分されていることがわかる。

髪色については、白系統である「白・グレー・銀」が20.3%を占めた。

また、金・黒・茶など現実の世界でも多い髪色が約半数を占めていることがわかる。

瞳の色は票が割れたが、赤が最も多く16.4%を占めた。

服装に関しては多種多様なものが見られたが、学生の制服をモチーフにした服装に人気が集まった。

4. キャラ特徴別1位を集めてVTuberを作ってみると

以上を踏まえ、kamui tracker分析チームで、「キャラ特徴別1位を集めたVTuber」をイラストにしたものが今回公開されている。

5. 調査結果から

本調査から読み取れる主要な点としては、まず動画内容に関しては、ライブ配信が一定の効果を持っているということ。

VTuberとして人気を獲得していくうえで、ライブ配信の活用はひとつの鍵といえそうだ。

そしてキャラクターに関しては、2Dモデルを使用したVTuberが急増しているということがいえる。

現在トップ層のVTuberは3Dモデルがほとんどだが、今後はこの勢力図も変わっていく可能性がある。

今後もkamui trackerでは保有するデータを活かし、VTuberや一般のYouTuber、そしてYouTubeを活用したいマーケターに向け、お役立ちする情報を提供していくということだ。

kamui tracker（カムイトラッカー）について

kamui tracker（カムイトラッカー）は、日本最大級のクリエイターデータ（10万件以上のクリエイターデータベース、2,000万件以上の動画データ）を保有する動画マーケティング支援ツール。

またクリエイター向けにYouTubeチャンネルの分析ツールを無償提供している。

公式サイト : https://kamuitracker.com/

Twitter：https://twitter.com/kamui_tracker

会社概要

株式会社エビリーは、インターネット動画テクノロジーとマーケティングに強い専門家集団であり、動画領域でクラウド事業、マーケティング支援事業、メディア事業等を行っている。

会社名： 株式会社エビリー

所在地： 東京都渋谷区渋谷1-3-9 ヒューリック渋谷一丁目ビルB1F

代表： 代表取締役社長　中川 恵介

資本金： 1億2,350万円（資本準備金含む）

従業員数： 30名（2018年5月末現在）

事業内容： インターネット×動画

1.クラウド型動画配信システム『ミルビィ』

2.ソーシャル動画分析サービス『kamui tracker』

3.メディア事業

URL： https://eviry.com/

リリース元

メディアの教育・研修イベントメディアのM&Aペットのインフルエンサーメディアインキュベートとはメディアアクセラレーター

メディアのことなら何でも回答！