株式会社アンテリオ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:仁司与志矢、以下アンテリオ)は8月29日(水)、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2018年7月度一般用医薬品 薬効別ランキング」を発表した。
OTC関連薬市場全体では前年同月実績にわずかに届かなかったものの、堅調に推移
7月 「一般医薬品(OTC)市場の販売金額推移」
発表によると、7月のOTC関連薬市場の販売金額は、前年同月比99.8%の959億円。
前年割れの要因としては、消費活動が活発になる土曜日が前年同月に比べ1日少なかったことなどが挙げられるが、全体としては概ね堅調だったと言えるという。
高価格帯製品の後押しで好調だった解熱鎮痛剤、不調が続く燻煙殺虫剤
「好調薬効トップ5、不調薬効ワースト5(金額前年同月差)」
発表によれば、解熱鎮痛剤の売上は、前年同月差プラス2.4億円と非常に好調だった。
中でも「従来品に比べて即効性があり、効果が高いもの」や「処方を強化したもの」といった高価格帯製品が売れていて、ここ数年の解熱鎮痛剤全体の売上増に貢献している。そのほかの好調要因としては、訪日観光客による需要も挙げられる。
一方、燻煙殺虫剤は、前年同月差マイナス2.2億円となっており、過去数か月不調が続いている。
7月のトピック: 記録的な猛暑で蚊も飛ばず!? 不調だった殺虫剤
発表によると、7月の殺虫剤の売上は189億円、前年同月比85.1%という低調な結果となっている。このうち虫よけ対策商品の売上は40億円で、前年同月比83.3%。
7月の天候は、埼玉県熊谷市で41.1℃を記録し国内最高気温を更新する(※)など、記録ずくめの猛暑となった。蚊は気温が高すぎると活動しにくくなると言われており、殺虫剤が売れなかった要因の1つであると考えられている。
※ 気象庁ホームページより
◆SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始 ※2018年4月度から調査設計を変更
対象業態:OTC医薬品を販売しているドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア
エリア:全国
調査店舗数:3,245店舗
データ収集方法:POSデータのオンライン収集
対象カテゴリー:医薬品、医薬部外品
(対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ)
調査項目:各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など
株式会社アンテリオ http://www.anterio.co.jp/
株式会社アンテリオ(本社:東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 御茶ノ水ソラシティ 13階、設立年月:1994年12月、代表取締役社長:仁司与志矢)は、調査、企画、分析における高度なスキルと豊富な経験・知識をコア・コンピタンスとし、ヘルスケア領域のマーケティングリサーチに精通したトップカンパニー。インテージグループの一員として健康食品から一般用医薬品、医療用医薬品まで幅広いヘルスケア領域のあらゆる課題に対して最適な意思決定をサポートしている。
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