150カ国以上で使われている、オープンソースプロジェクト向けの報奨金サービス「IsuueHunt」(イシューハント)等を運営するBoostIO(ブーストアイオー)株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:横溝一将)は、12月3日(月)、総額約1億円の第三者割当増資を実施したことを発表した。
資金調達を実施
今回の引受先は下記の通り。(順不同)
・ANRI
・NOW
・福島良典氏(株式会社Gunosy 元CEO・現 株式会社LayerX CEO)
・松本勇気氏(株式会社Gunosy 元CTO・現 合同会社DMM.com CTO)
・海野弘成氏(Qiitaを運営するIncrements株式会社 代表取締役)
・中川綾太郎氏
・古川健介氏
・木下慶氏(株式会社メルカリ)
・加藤將倫氏(株式会社Progate 代表取締役)
・落合渉悟氏(株式会社CryptoeconomicsLab Co-founder CTO)
・ほか、非公開1名
また、BoostIOが設立当初から掲げている“オープンソースを持続可能にするために、寄付貢献を啓蒙し文化として根付かせる”ことを目的に、オンラインイベント「IssueHunt Fest 2018」を2018年12月1日から初開催したことが併せて発表されている。
「IssueHunt Fest 2018」は、世界中のオープンソースプロジェクトを対象とし「IssueHunt」を通じてスポンサードを行うオンラインイベントで、今回が第1回目の開催となる。
150ヶ国以上で使われ、海外ユーザー比率は90%以上著名な世界中のオープンソースプロジェクトが参加している「IssueHunt」
「IssueHunt」はオープンソースプロジェクト向けの報奨金サービス。
GitHub Issueに対し、誰でも好きな額を「IssueHunt」上で投銭することができ、それらが開発者へ分配される仕組みを提供している。
利用する開発者はGitHubでログイン後、自身が管理しているリポジトリを指定すればissueがインポートされ「IssueHunt」上に公開。
バグ報告(イシュー)や機能リクエストをあげて、ユーザーに対して投げ銭依頼や貢献を求めることができる。
2018年6月20日のリリース後、すでに150カ国以上のユーザーが利用し、著名OSSであるMaterial UIやAnt Design、NW.js(node-webkit)をはじめ、数多くの世界中のオープンソースプロジェクトが参加している。
ユーザーの約90%が国外であり、且つ自らオープンソースを開発する等レベルの高いユーザーが多いことが特長だ。
「IssueHunt」はサービス開始からわずか半年だが、予想を上回るスピードで世界中から使われており、オープンソースエコシステムに対し、持続可能性を持たせることについて議論の高まりを感じているという。
私たちBoostIOが設立当初から掲げている“オープンソースを持続可能にするために、寄付貢献を啓蒙し文化として根付かせる”ことをさらにスピードを持って進めるため、今回、資金調達を実施したということだ
「IssueHunt Fest 2018」について
「IssueHunt Fest 2018」は、世界中のオープンソースプロジェクトを対象とし「IssueHunt」を通じてスポンサードを行うオンラインイベント。オープンソースへの寄付啓蒙を目的とし、毎年4月と12月にそれぞれ一ヶ月間かけて実施していく予定で、今回が第1回目の開催となる。
イベントページURL: https://fest2018.issuehunt.io/
日時: 2018年12月1日 0時 (PST) 〜 2018年12月25日 23時59分 (PST)
詳細:イベント期間中、IssueHuntがスポンサードを募り、IssueHunt掲載のOSSに対して寄付支援を行う毎年恒例のイベント。今回が初の開催となり、Microsoft、LINE、メルカリ、Framgia、CryptoeconomicsLabを始めとした企業にスポンサードされている。
BoostIO 代表 横溝一将からのメッセージ
「オープンソースでは食えない」
数十年前から蔓延している業界の通説です。今、世界中のほぼ全てのIT企業が、オープンソースを活用して開発を行っていると言っても過言ではないでしょう。オープンソースはインターネット時代のインフラです。私たちが日頃使っているOSSは、誰かが時間を切り売りして、その多くが無償のボランティアで作られています。そこには誰かのクリエイティビティや労働力が発生しています。機械が自動生成しているわけではありません。
「世の中へ素晴らしい貢献をしてくれている彼彼女らに、何か恩返しが出来ないだろうか」
人気オープンソースのBoostnoteを2年に渡り運営し、多くのOSS開発者たちと対話を行う過程で、持続性に欠けるオープンソースエコシステムへの課題意識を、身を持って実感しています。Boostnoteは、今となってはほぼ全世界にユーザーがいますが、ここに至る90%以上は開発者コミュニティからの貢献でだり、今やコアチームが開発に関わることはほとんど無くコミュニティが主体となり運営が行われています。IssueHuntは当初、そんな素晴らしいBoostnoteの貢献者の為に作られた報奨金プログラムでした。報奨金プログラムを開始してわずか一週間、レビューが追いつかない数のプルリクが届きました。これは、今のOSS環境が抱える課題を解決できるのではないかーー、その一心でIssueHuntの公開に至ったのが、2018年の7月のことです。公開して間もなく、世界中のプロジェクトが続々と参加してくれ、IssueHuntはひとつのムーブメントになりつつあります。今日において、世界のオープンソース市場における日本の影響力が大きいかと問われれば、YESで無いことは確かです。しかし、それはIssueHuntが過去の遺物にします。IssueHunt Festを起点に日本から大きなムーブメントを作り出し、作る人・使う人・支える人の関係が歪なオープンソースエコシステム全体に、国を超えて疑問提起を図ります。
「オープンソースでは食えない」
果たしてそれで良いのでしょうか?このスクリーン上の文字が網膜に届くまでのコンマ一秒の為に、膨大なオープンソース技術の開発が行われています。
私達自身が直接的・間接的にオープンソースの恩恵を受けている身として、今こそ真剣に考え直すきっかけになれば、チーム一同嬉しく思います。
【BoostIO株式会社 代表取締役CEO 横溝 一将(よこみぞ かずまさ) プロフィール】
1993年生まれ、福岡県福岡市出身。2014年、大学在学中に福岡で会社を創業。WEB制作やシステム受託開発を行う。その後上京し、2016年4月にプログラマ向けのノートサービス「Boostnote」(ブーストノート)をオープンソースで公開、2018年6月にオープンソースプロジェクト向けの報奨金サービス「IssueHunt」(イシューハント)をローンチ。「Boostnote」はほぼ全世界、「IssueHunt」は150ヶ国以上のユーザーから使われるサービスとなる。
【BoostIO株式会社 会社概要】
会社名:BoostIO株式会社
代表者:横溝 一将
設立:2014年
所在地:東京都渋谷区渋谷2-6-6 good morning building 401
URL : https://boostio.co/
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