人工知能型タブレット教材「Qubena(キュビナ)」を開発する株式会社COMPASSは、2018年3月30日に、個人投資家2名、事業会社1社および機関投資家2社を引受先に、総額6億円の資金調達(第三者割当による新株式の発行・割当)を実施した。
今回を含め、資金調達の累計額は8.6億円となる。
これにより、Qubenaのコンテンツの拡充、新たな教科・教材の開発を加速していくとともに、新規事業への積極的参入などを視野に入れ、事業拡大、人材採用を行っていくとのことだ。
また今回、楽天の共同創業者として活躍し、現在は軽井沢風越学園設立準備財団理事長を務める、本城慎之介氏を社外取締役として迎え入れることとなったという。
同社は、今後の事業強化に向け、豊富な経験と見識を持つ本城氏を戦力として加え、新たな教材コンテンツの開発や事業基盤の強化に努めていくとしている。
引受先について
本城慎之介氏、髙濱正伸氏、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社、加賀電子株式会社、日本インパクト投資1号投資事業有限責任組合(順不同)
※詳細・補足情報については下記を参照。
本城慎之介氏
一般財団法人軽井沢風越学園設立準備財団理事長。
慶應義塾大学大学院在学中の1997年に三木谷浩史氏と共に楽天を創業し取締役副社長を務める。
2002年に退任後、株式会社音別を設立し「教育」をテーマに活動を始める。
横浜市立東山田中学校長、学校法人東京女学館理事を歴任。
2009年から軽井沢町に生活拠点を移し、野外保育「森のようちえんぴっぴ」の運営と保育に関わる。
2016年12月に軽井沢風越学園設立準備財団を設立し現職。
高1、中3、中1、小5、小1の5児の父。
本城氏より コメント
COMPASS社のテクノロジーを一人ひとりの様々な学習に活かすことで、よりたっぷりと深く試行錯誤をしながら、学べる環境を構築できるのではないかと考え、今回の出資に至りました。
学習の効率を高めるだけでなく、学習者が自分自身の持っている能力を発揮することを支援するシステムが開発されることを期待しています。
一人でも多くの学習者に、COMPASS社が開発するシステム、提供するサービスを届けていきたいと考えています。
引受先概要
本城慎之介氏については上記に記載
髙濱正伸氏
熊本出身、算数オリンピック委員会理事。
1993年、学習塾「花まる学習会」を、その後進学塾「スクールFC」を設立。
口コミだけで会員数が広がり、23年目で20,000人を超す規模に成長。
また、障がい児の学習指導や青年期の引きこもりに対するカウンセリング、官民一体型学校の運営なども行っている。
ロングセラー『伸び続ける子が育つお母さんの習慣』ほか『小3までに育てたい算数脳』『わが子を「メシが食える大人」に育てる』など、著書多数。
「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」などのメディアでも紹介されている。
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
本社:東京都港区北青山2-5-1 伊藤忠ビル8F
代表者:代表取締役社長 中野 慎三
設立:2000年7月25日 / 資本金:100百万円(伊藤忠商事70%、伊藤忠テクノソリューションズ30%)
加賀電子株式会社
本社:東京都千代田区神田松永町20番地
代表者:代表取締役社長 門良一
設立:1968年9月12日 / 資本金:121億33百万円
日本インパクト投資1号投資事業有限責任組合
所在地:東京都中央区日本橋室町二丁目4番3号YUITO/日本橋室町野村ビル
運営者:新生企業投資株式会社代表取締役社長 松原 一平
設立:2017年1月5日 / ファンド総額:500百万円
株式会社COMPASSについて
(URL:http://compass-e.com/)
AI(人工知能)型タブレット教材「Qubena」を開発し、学習塾や予備校、学校などへの採用・導入を通してユーザー数は1万5千人にのぼる。
自社でも学習塾「Qubena Academy(キュビナアカデミー)」を運営し、「Qubena」をつかった通常の学習コースに加え、STEM教育コースを提供している。
また、「Qubena」をベースとしたオンライン家庭教師サービス「Qubena Wiz(キュビナウィズ)」や、あらゆる学習教材に適用が可能な教育に特化した人工知能型エンジン「COMPASS ENGINE(コンパスエンジン)」を提供している。
2045年、人工知能が人間の脳を超える「シンギュラリティ(技術的特異点)」が訪れ、現存するほとんどの職業がその名と形を変えると言われている。
COMPASSでは、「未来の君に会いにいく」を創業時からのスローガンに、子どもたちが生きる未来を一緒に考え、未来を生き抜く力を育てることを教育理念として活動している。
所在地:東京都品川区上大崎三丁目14番1号
代表者名:代表取締役 神野 元基(じんの げんき)
Qubenaについて
AIによるアダプティブラーニングで圧倒的な学習効率を実現
AI(人工知能)を搭載したQubenaは、生徒ひとりひとりの学習中の操作ログや計算過程、回答データを分析することで、つまずく原因となっているポイントを特定し、その生徒が解くべき問題へと自動的に誘導し、効果的で効率的な学習を実現する。
自社が運営する学習塾では、中学校数学の1学年分の学習範囲を平均3か月(32時間)で修了。
これは従来の学校教育の7倍の速度に匹敵する。
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