2018年8月26日現在にみる2018年9月連休(9月15日~16日)の観光予報が9月7日(金)発表された。
発表によると福岡 、宮崎でかなりの混雑、小樽、名古屋で混雑が予想されており、他にも山形、仙台 、東京、大阪でやや混雑が予想されている。
全国の状況はこちらから
https://kankouyohou.com/docs/newsrelease_20180903.pdf
2018年8月26日現在にみる2018年9月連休(9月15日~16日)の主な観光地の観光予報
観光予報PFの宿泊データにみる平成30年7月豪雨による中国地方主要観光地への影響
2018年7月初め、中国地方では記録的な豪雨を観測し、中国地方をはじめ、全国的に大きな被害をもたらし、特に国内でも有数の観光地を抱える岡山県倉敷市、広島県広島市などでは、甚大な被害が発生した。
これを受け政府では、平成30年7月豪雨による被災地の復旧・復興対策で、2018年度予備費から総額1058億円を使用することを閣議で決定している。被災地の生活再建から生業の再建に向け、関係省庁が取りまとめた支援パッケージで、観光対策の必要経費等も含まれている。
国土交通省関係では、災害救助法を適用した11府県の被災地域への旅行需要を迅速に喚起するため、宿泊料金の割引支援と、日本政府観光局(JNTO)による被災地域の海外集中プロモーションを行なうとし、経済産業省関連では、中国地方等の魅力発信による消費拡大事業などの支援を行う。
ここでは、「観光予報プラットフォーム」のデータから、現時点で倉敷市や広島市の宿泊実績や、現状の予約状況にみる宿泊予測の分析が紹介されている。
広島県主要市の宿泊実績と予測
【広島市】では、豪雨が発生後、7/7(土)以降において宿泊者数が2017年比で大きく割り込んでいたが、1週間後の7/14(土)以降は、前年比と同水準で推移している。
予測値については、8/20頃まで前年と同水準で推移しているが、8月のお盆前後においては、前年度を上回る宿泊需要が見込まれている。
それ以降は、比較対象として災害のなかった東京都と同様、徐々に2017年実績値と予測地が乖離する傾向にあり、特に8月初めから中旬まで、その乖離幅は、大きくなっている。
一方、【広島県(全県)】において、実績では、豪雨が発生した7/5以降、宿泊者数が2017年比で減少傾向が見られている。この現象傾向は、広島市よりも長く続き、7/27まで断続的に見られる。
8/1以降の予測値においては、前年よりもやや多い宿泊需要が見込まれている。
※予測値については、現段階(7/31)での予約実績に基づく推計値であり、8/1以降の宿泊予約状況により、増減が見込まれる。
岡山県主要市の宿泊実績と予測
市内に被災地を抱える【倉敷市】では、豪雨が発生した7/5以降、宿泊者数は、前年を大きく割り込んでおり、この傾向は8月のお盆前まで続いている。
特に、市内には著名な観光地を抱えており、需要が大きく伸びる休日前後において宿泊需要が低下している。
なお、お盆以降は、概ね前年比と同水準の宿泊需要があるものと予測されており、特にお盆においては、前年度以上の宿泊需要が見込まれている。
一方、【岡山市】においては、休日に大きく伸びる宿泊需要が前後しているものの、7/5の豪雨以降も前年同様の傾向を示している。
8月以降においては、第1週の休日前に前年を大きく上回る需要が見込まれており、お盆前後においては、前年と同水準の宿泊需要が見込まれている。
【岡山県(全県)】においては、倉敷市と岡山市の宿泊者数が占める割合が高いため、両市を併せた傾向と同様の傾向を示している。
なお、被災後は、全国より被災地へのボランティア等の宿泊により、宿泊需要に影響を及ぼしている可能性があるが、観光目的とする宿泊需要については、観光客の『自粛』ムードも各種報道で伝えられており、前年比で宿泊需要に大きな影響が見られない時期については、宿泊目的が異なっている可能性もあるということだ。
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