TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役会長兼社長:桑野 徹)は12月18日(火)、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長: 福島 和宏)と、両社で蓄積してきたナレッジを搭載した企業分析AIエンジンにより財務諸表(BS・PL)データなどを基に「財務諸表分析」「株式分析」「経営分析」の結果を最短1日で提供する企業分析のAIサービス「Finplus(フィンプラス)」を提供開始することを発表した。
財務諸表データなどを基に分析結果を最短1日で1件10万円から提供
「Finplus」は、TISの法人与信管理やレンディング(貸付・融資など)分野で蓄積した知識・ノウハウやスキルと、DTFAのファイナンシャルアドバイザリー(FA)事業で蓄積されたノウハウを融合し、共同で構築・提供するAIサービス。
財務諸表データなどをインプット情報として、企業分析(財務諸表分析・株式分析・経営分析)をクラウド上でスピーディーかつ低コストに提供する。
従来であれば、専門家に依頼して数日を要した企業分析が最短1日で、また定額サービスを利用すれば1回あたり10万円の低コストで利用できる。
<「Finplus」のサービスイメージ>
「Finplus」を活用することで、「事業成長戦略としてM&Aの実施を検討している経営者」、「事業承継問題を扱う金融機関・会計士」、「事業会社での子会社管理や取引先管理の担当者」などが、スピーディーな企業分析を行えるようになり、各業務における迅速な初期検討が可能となる。
TISとDTFAは、「Finplus」を、都市銀行・地銀・信金などの金融機関や事業会社で事業戦略を担う担当部門向けに展開していくとのことだ。
背景
事業領域の拡大や新規事業創出成果を獲得するスピードの加速化のためのM&A(買収・売却)が活況となり、数ある候補から自社の経営戦略に合致した企業を選び、成長をとげるためにも、より早い意思決定が求められている。
また、経済産業省によると日本国内では2025年には6割以上の中小企業で経営者が70歳を超え、現時点で後継者が決まっていない企業は127万社と試算され、中小企業の事業承継が大きな問題※となっている。
加えて、人口減少や取引先の海外移転等による国内需要の減少に伴い、中小企業でも成長著しいアジア等の海外需要を取り込むため、海外展開が拡大傾向にあり、海外事業展開の取引先与信のニーズが高まっている。
一方で、2015年5月1日に施行された改正会社法および会社法施行規則では、「企業における財務グループガバナンス」が求められている。
TISは、銀行、信用金庫、保険などの金融機関を中心に300社以上の企業に導入実績がある与信管理ソリューション「SCORE LINK」の提供などで培ってきた財務諸表分析ノウハウ、経営分析ノウハウと、クラウド型レンディングプラットフォームサービス「F-lend」の提供などで培ってきたレンディング(貸付・融資など)分野における業務理解・サービス構築といったノウハウを持っている。
DTFAは、M&Aトランザクションに関する調査業務、コーポレートファイナンシャルアドバイザリー業務および企業価値評価業務等をはじめとした多くのファイナンシャルアドバイザリー業務を提供している。
2018年6月からは、AI技術の研究開発部門である「AI Laboratory」を立ち上げ、今までの業務で培ってきた知識や知見、株式分析ノウハウを活用することによって同社の提供業務の高度化を図っている。
TISとDTFAは、こうした両者の強みを組み合わせた「Finplus」を提供することで、事業成長を望む経営者、事業撤退・売却を検討する経営者の初期検討の高速化を実現し、「事業成長や事業承継にともなうM&A」、「海外事業展開における取引先与信」、「企業における財務グループガバナンス」といった課題への支援を行う。
「Finplus」の概要
「Finplus」は、直近3か年分の貸借対照表・損益計算書データなどを基に、両社で蓄積してきたナレッジを搭載した企業分析AIにより、「財務諸表分析」「株式分析」「経営分析」の3つの観点で対象企業を分析し、利用者が正確に内容を理解できるよう帳票にて分析結果を提供する。
・迅速な分析結果の提供
初回の企業分析時には、対象会社の直近3か年分の貸借対照表・損益計算を「Finplus」へアップロードしてから、翌営業日を目途に、PDF形式で約50ページに及ぶ詳細な企業分析レポートを提供する。また、初回分析結果に対して、割引率やFCFの値を変更するシミュレーション依頼では、依頼後即時に結果の確認が可能となる。 専門家に依頼して行う従来の方式から1/10程度の期間での分析結果の確認が可能となる。
・低価格での分析結果の提供
定額でサービスを利用の場合には、1件当たり10万円での企業分析が可能。
・初期検討に資する分析結果の提供
分析結果では、全体感を示すエグゼクティブサマリから始まり、「財務諸表分析」、「株式分析」、「経営分析」の3つの視点で、初期検討に必要な情報を提供する。また、分析や用語などに不慣れな方にも分析結果の確認が十分に行えるように、分析アプローチの考え方や各種用語などについて、丁寧な解説ページも合わせて提供する。
「財務諸表分析」: 財務諸表上の留意事項や今後の対応についての分析結果をフィードバックする。
・貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の分析結果を図表出力
・全数百項目に及ぶポイントレビューを実施し、確認が必要な事項にはコメント出力
「株式分析」: インカムアプローチ、マーケットアプローチ、コストアプローチなどの一般的な分析手法を適用し、簡易的な株式分析をする
・インカムアプローチ、マーケットアプローチそれぞれに感度分析結果を図表出力
「経営分析」: 収益性、効率性、安全性、流動性、生産性などの観点から経営分析を実施し、業種平均値との比較結果をフィードバックする。
・一般的な経営分析の経営指標に基づき、対象会社の分析結果をレーダーチャートなど で出力
・業種平均値との比較結果を帳票に出力し、指標ごとに確認が可能
<サービス提供までの流れ>
利用の申込み → 利用条件の確認 → 契約・ID引き渡し → 利用開始
※利用の申込みから1週間程度で利用が可能
「Finplus」の詳細はこちら: https://www.tis.jp/service_solution/finplus/
TISの与信管理、レンディング(貸付・融資など)分野の関連サービスについて
「Finplus」には、「SCORE LINK」・「F-lend」で培ってきたTISのノウハウを活かし、専門性が高く、安全なサービスの提供を実現する。
SCORE LINK: https://www.tis.jp/service_solution/yoshin/
F-lend: https://www.tis.jp/service_solution/f-lend/
TIS株式会社について
TISインテックグループのTISは、SI・受託開発に加え、データセンターやクラウドなどサービス型のITソリューションを多数用意している。
同時に、中国・ASEAN地域を中心としたグローバルサポート体制も整え、金融、製造、流通/サービス、公共、通信など様々な業界で3000社以上のビジネスパートナーとして、事業の成長に貢献している。
詳細はこちらを参照: http://www.tis.co.jp/
TISインテックグループについて
TISインテックグループはグループ会社約60社、2万人が一体となって、それぞれの強みを活かし、日本国内および海外の金融・製造・サービス・公共など多くのビジネスを支えるITサービスを提供する。
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