研究開発特化型ベンチャーキャピタルファンド「リアルテックファンド」(代表:永田暁彦)は11月30日(金)新たな投資先として、株式会社ファームノートホールディングス(本社:北海道帯広市、代表:小林晋也)への出資を実施したことを発表した。
「株式会社ファームノートホールディングス」への出資を実施
ニュースリリース(PDFダウンロード):https://prtimes.jp/a/?f=d36405-20181130-6948.pdf
FNHD社は、農業生産データを解析し高効率で持続可能な農業の実現を目指すベンチャー企業。
同社の100%子会社である株式会社ファームノートでは、独自の牛用ウェアラブルIoT※1デバイス「Farmnote color」の開発及び、その他センサから得られる牛のバイタルデータを元に、牛の行動データを解析することで発情兆候の発見や体調変化の検知を可能とした。
(※1 IoT … Internet of Thingsの略。あらゆるモノがインターネットにつながることで、モニタリングやコントロールを可能にするという概念。)
人口増加に伴った地球規模での食糧危機は深刻な問題であり、2050年の世界人口の食料需要を満たす食料の生産量は、現在の約1.7倍の生産量が必要といわれている。
一方、過去50年で農地の拡大は1.12倍に留まり、従来方式の農業での食料需要を満たすことは難しいとされている。
また、国内の食糧生産を支える農業従事者数は減少傾向にあるものの、酪農・畜産においては飼養管理頭数が増えている現状などを背景に、発情見逃し等による受胎機会の経済的損失が約1000億円/年※2とされているなど、高効率で持続可能な農業の実限には多く課題が残っている。
(※2 FNHD社による独自調査に基づく。)
FNHD社では、独自のIoTデバイス以外に、各種バイタルデータを利用した牛群管理システム「Farmnote」を提供し、牛のバイタルデータと共に、成長過程や搾乳量などを「見える化」することにより、日常的な飼育段階から生産性の向上と農家への負担軽減の提供を目指しているということだ。
・同社が開発するIoTデバイス「Farmnote color」
・発情状況のグラフ:同社が開発する牛群管理ソフト「Farmnote」
リアルテックファンドは今回、FNHD社が第三者割当増資により発行する株式を引き受けるとともに、同社が2016年8月に設立した農業への人工知能とIoT活用の研究組織「Farmnote Lab」の推進に尽力し、特に獣医学分野での研究開発に対し技術アドバイザーとして、同社の事業戦略/R&D戦略/知財戦略などの策定と実行、大手事業会社への提案など全面的なハンズオン支援を行っていくということだ。
詳細は以下のとおり。
株式会社ファームノートホールディングスの出資について
株式会社ファームノートホールディングスの概要と支援内容について
設立年月:2016年12月22日
所在地 :北海道帯広市公園東町1丁目3-14
代表者 :代表取締役 小林 晋也
事業内容:IoTデバイスとクラウド解析技術を用いたスマート農業用装置の開発・製作・販売
支援内容:ファンドの出資企業との連携推進、研究開発や販売・マーケティング活動の支援
出資時期:2018年10月
リアルテックファンドについて
ユーグレナ社の100%子会社であるユーグレナインべストメント、SMBC日興証券、リバネスが 3 社で設立した「合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル」が管理運営するべンチャーキャピタルファンドで、リアルテックべンチャーの投資育成を主目的としている。
参加企業は合計30社、ファンド規模は 94億円(2018年10月現在)で、日本最大級のリアルテック特化型ファンド。
出資者である事業会社とともに、リアルテックべンチャーへの投資・育成を行っている。
2015年設立。
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